本人は何もわかっていないのに、家族だけが勝手に盛り上がっていく認識のずれが、何とも言えず面白いのです。主人公、本人自身は普通のつもりなのに、母はオカルト的に信じ、父は哲学的に納得し、妹だけがツッコミ役として現実的に心配する、解釈違いの三重奏。状況の真相は、おそらくこれから明らかになってきます。おそらくこの家族の反応のズレが、謎を解くカギになっていくのではないかなと今は勝手に思っています。さて、どうなることやら。
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