悪夢の増幅

昼間、綾乃は疲弊しきっていた。

心の奥が重く、何もかもが無力で、存在すること自体がつらかった。


夜になると、夢はさらに凶暴になる。

綾乃の書いたノートの断片に綺良が応答して現れることもなく、悪夢が完全に消えることはない。

闇、恐怖、後悔――すべてが入り混じり、綾乃は夜になるたびに惨めになっていった。


綾乃はノートに、思いのすべてを書きつけた。

「お願い、綺良に会わせて…」

何度も、何度も、繰り返し書き、心の奥底で小さく震える声をあげた。

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