第2話 22年前の総理宅訪問
⑴ 高市早苗総理とは大学が同窓であることは先に述べたが、私が彼女より一回り上の76歳である。息子(執拗なパワハラが原因で亡くなってしまった南埜正五郎)の病院用地が奈良県磯城郡田原本町にある関係で、田原本町を訪れていた折に、衆議院選落選の憂き目を見てしまった高市早苗さんに慰労を伝えるため、奈良市内のご自宅を訪れたのが22年前だった。もっとも当日は本人にお会いすることは叶わなかった。議員宿舎明け渡しのため、弟さんと共に東京へ向け、奈良を出た直後であったからだ。
⑵ あの失意の時から22年後、わが国初の女性総理に就任するとは、東京へ向かう新幹線車内で、本人も想像できなかったのではないだろうか。本人に会えなかった私は、伺った住所を四駆車のナビに入力し、後に友人としてお付き合い戴くことになるIH氏設計の、瀟洒な居宅でご両親の御もてなしに与ったのだった。
その折、御父上は私との四方山話の中で、「奈良県というところは陸軍大将が出ていないのですよ」とおっしゃったが、22年後、長女が陸軍大将を遥かに凌ぐ、わが国初の内閣総理大臣に就任するとは、失礼を承知で述べると、夢にも思わなかったのではないだろうか。
22年前を思い浮かべ、懐かしさで前提が長くなってしまったが、そろそろ本題と言ってよい、高市早苗総理をダシに、気になる政治の話に移って行こうと思う。
⑶ 2023年の奈良県知事選
①寄せられた、悲しくもはかない女性の一生
2023年の奈良県知事選の結果についてはすでに判明していることで、読者もご存じであろう。現職だった荒井正吾氏も高市早苗県連会長が推す平木省氏も共に敗れてしまい、漁夫の利を得る形で日本維新の会公認の山下真候補が当選して、現在、彼が奈良県知事を務めている。
この奈良県知事選での候補者擁立における高市早苗さんの政治判断については後に、当たるも八卦当たらぬも八卦レベルの、私の拙い分析パターンで迫っていきたいが、とりあえずは知事選に際し、私の手元へ寄せられた何とも悲しくもはかない情報を披露し、読者の感想の用に供したいと思う。
② なお、この知事選に際し、高市さんには義理を欠いたが、私は妻の中・高の先輩である荒井候補を推した。理由は後に、高市さんの政治判断との関連で詳述する機会があると思うが、推したといっても、大学の講座から遠ざかっていて力のない私には、公務員講座の受講生だった人たちに(地方上級職に就いている人たちが結構いる)、荒井候補をアピールすることしか大した貢献は出来なかった。
③ 荒井候補の事務所へ何度か足を運ぶうちに私の存在を知ってくれたのであろうか。それとも行動を共にしていたTH君の存在が大きかったのであろうか(彼は竹中平蔵氏の友人で、氏とともに高校在学中は和歌山県の特待生に選ばれていた)。いずれにしてもTH君は軽い認知症を患っていることから、情報提供者は私への接触が有効と思われたのであろう。匿名で以下の情報が私へもたらされた。❶山下真候補は革マル派と関係する人物で、生駒市長時代から革マル派との関係性が問われていたこと。❷情報提供者の知人の夫は、全国紙の編集局トップにまで上り詰めた人物であるが、学生時代、革マル派の活動家であったこと。❸活動歴を隠し、新聞社の入社試験を受験し採用されたこと。❹情報提供者の知人(私は二人が知人以上の無二の親友と判断した)と編集局トップに上り詰めた人物とは結婚して、男児を儲けたが離婚したこと。❺その女手一つで育てた息子は自殺して、彼女は酒浸りの生活を送ったこと。❻学生時代、活動に行き詰まり自殺未遂を犯した男性のために、彼女は祇園でホステスとして働き、高額の入院費を賄っていたこと等である。
④ 以上の情報のうちで、❶はすでによく知られた事項であるが、❷~❻は私には初耳で、恐らく大半の有権者にも未だ知りえない情報であろうと思われた。私は情報を詳しく調べ、二人の通っていた大学が京都市上京区今出川に本部を置く、有名私学であること。自殺未遂で長期入院を余儀なくされた男性の、高額の入院費を得るため情報提供者の知人が【(秘)女子大寮】という映画にまで出演していたことを突き止め、もたらされた情報がほぼ真実であるとの確信に至った。想像を絶する、哀れなまでの女性の、壮絶な献身だった。
⑤ 問題は、これらの情報をどのように使うかであるが、情報提供者の意図は、あれほどまでに尽くしてきた親友をぼろ布のように捨て、二人の間の子供さえ死に至らしめたといってよい、男性への報復であると思われた。しかしそれを選挙戦に還元するとすれば、山下真候補の生駒市長時代の当該全国紙の記事内容を精査し、編集局トップに就いていた人物の書いたものが山下市長に有利に働く内容。つまり、偏向記事と判断される可能性あるようなものであったなら。そう、もしそのような内容であったのであれば、公平であるべき当該マスコミにとって致命的となり、記事執筆者にも大ダメージを与えることができる。このような検証の流れが王道であり、ゴシップ的扱いは邪道ではないかと、私は情報提供者にお伝えした。いずれにしても、軽い推し活のつもりで荒井候補を支援した私にとっては、荷の重すぎる調査対象と内容であった。結局、もたらされた情報と私の調査内容、それに取るべき方向性を荒井陣営の選挙参謀に近いと思われる人物に伝え、この件からは手を引いたのだった。
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