後日談

ルーレット物語の後日談




あの後の太郎の行方は知らない。しかしこの前ニュースで宇宙人が月で発見されたというニュースを聞いた。そのニュースが言うにはNASAが月への探索に行った時に人のようなものを発見したらしい。でもその人のようなものは動かなかった、そして冷たかったらしい。僕はこの時点で悟っていた。そう、太郎だ。

僕はあの時に太郎を置いていた。そして思い出した。なぜ月にいたのかを。


この後日談はルーレットではありません。鬱表現が入る可能性がございます。

ご注意ください。






今思い出した、逆になんで忘れていたんだ、こんな大事なことを。

あの日僕と太郎はNASAの月旅行プログラムに参加していた。

少し不安はあったが、今までの参加者の中で行方不明になった人もいなかったし、

全員揃って「楽しかった」と言っていたから大丈夫だと思い参加した。

そして月についた。最初は重力が少なかったから跳んだりして遊んだ。

その後1日経った。宇宙食は美味しかった。『帰りたくない』と思いながらも仕方なく帰る支度をした。そして宇宙船に乗り込んだ。

離れて行く月を見ながら順調に地球に向かって行った。

しかし、事件は起きた。

太郎と感想を話していたその時だった。宇宙船が不自然に揺れた。

違和感を感じた僕と太郎はコックピットに向かった。そこで見たのは、コックピットにいたスタッフ(NASA職員)が眠っていた。自動運転だから大丈夫と思った。

だが、問題なのはそっちではなかった。問題はエンジンにあった。

燃料がなくなっていた…

僕と太郎は顔を見合わせた。急いでエンジンルームに向かったが、ドアの鍵がかけられていた。そう、遅かったのだ。

僕たちはパニックになった。しかし、そんなこと言ってる暇もなく宇宙船は墜落し月に戻ってしまった。



ここまでが僕たちが月にいた理由だ。この出来事があった後に僕たちは喧嘩した。

詳しく話したいが長くなるだろう。見なくてもいいやと言う人は一番下まで飛ばしてくれ。

では、話そう。






なぜ喧嘩したのか、それは墜落している途中に遡る。

墜落している途中に僕らはパニックになっていた。しかし一度冷静になって、

どうやって衝撃を緩和するかを考え始めた。まず僕は太郎に

「エンジンルームで待っててくれ」と伝えコックピットに向かった。

なんとかスタッフを起こそうとしたが起きなかった、不思議に思いスタッフの胸に

手を当てた。脈がなかった。そう死んでいたのだ。

僕はパニックになりかけたが太郎が待っているのを思い出し、すぐに戻った。

エンジンルームに戻った僕は太郎と真面目に話し合うことにした。

色々話し合ったが一番希望があるのが月に近づいたら宇宙船を飛び出て月に着地すると言うものだった。そして実行に移ろうとして僕は酸素ボンベを探した。

そして酸素ボンベを見つけた。しかし酸素ボンベは一つしか酸素が入っていなかった。なぜそんなことがわかるか?残りの二つは潰れて穴が空いていたからだ。

どう見ても酸素が入っていなかった。

そこで太郎は僕に「生き残ってくれ」と言ったが僕は納得できずに押し付け合いになった。そのうちに月が近づいてきた。そして僕がとった行動は太郎に酸素ボンベをつけて外に追い出した。『これで良かったんだ』と自分に言い聞かせ自分の部屋でその時を待った。しかし予想とは裏腹に着地時にそこまで揺れなかった。

でもコックピットは完全に破壊されもう制御できる状態じゃなかった。




これが喧嘩をした理由だ。しかし予備の宇宙食が宇宙船には大量にあった。

だから僕は食料の前に月を脱出できる手段を探そうとした。

しかしこんなことがあって疲れてないはずがない。

だから僕たちは一度寝ることにした。その後は……………………………












これが後日談だ。鬱ほどはいかないが少し辛い物語ではあったかもしれない。

その後はルーレット物語の通りだ。ルーレット物語で”家”と表記したのは宇宙船の

ことだ。少し長くなってしまったな。

まあ会う機会があればまた会おう。それでは、


see you






















again、?





なぜ太郎を置いてきたのかを今でも後悔している。by “僕”

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短編小説(SF) Kimokimo(F4F◎) @TKAHASIKIMOI

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