第1章 魔法少女アクアエイル 編
第2話 恋と魔法の始まり~愛の告白は突然に~①
「
「えええええええええええええええっっっっっ!?!?」
今からおよそ、1ヶ月前の放課後。
場所は中学校の図書室にて。
僕は同じクラスの
「えっ? ええっ!? えっ? えっと、えっ!?」
しかし、僕が予想していた反応とは違い、
その証拠に、さっきから彼女から発せられる言葉が、ほぼ「え」で構成されている。
ただ、そのバリエーションの豊富さは、さすがは
『え』ってな、200種類あんねん、と心の中の誰かが呟いたところで、ようやく落ち着いた
「あ、あの……
「ん? どういう意味って?」
「あの、その……だからね……、友達として好き、とか、同じ図書委員だから、とか、そういう意味での好き、なのかなって……」
「ああ、それなら、もちろん異性として好きってことだよ。僕はね、
「す、ストップ!
「どうしたの、
「だ、だって、
自分の手で顔を覆い隠した逢月さんは、そのまま下を向いて俯いた状態になる。
図書室のカウンターに並んで座っているので、今、図書室に入ってくる人がいたら
「ね、ねえ、
すると、
「さ、さっき、『付き合ってください』って、言ったよね? そ、それって、わたしが
「うん、恋人同士になってほしい」
そして、僕は彼女の顔を見ながら告げる。
「駄目……かな?」
そして、
「あ、あのね……その、凄く、嬉しいよ。
恥ずかしそうにしながらも、しっかりと僕の目を見て話す
ただ、その表情の中に、悲しみが帯びていたことを、僕は見逃さなかった。
「でもね……わたし、きっと
申し訳なさそうにする
ただ、それは自分の告白が失敗したからではなく、彼女の優しさに触れてしまったからだ。
今の彼女は、僕を傷つけないようにしてくれている。
「だ、だからねっ! きっと
「……ごめん、
そして、僕は強がる素振りをみせながら、彼女に告げる。
「でも、ちゃんとこうして伝えられて良かったよ。自己満足かもしれないけど、
「ち、違うのっ!」
すると、今度は
「あのねっ、わ、わたしが
そして、彼女は涙声になりながら、僕に何かを告げようとする。
「
「いいじゃん。付き合っちゃいなよ」
しかし、
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