Episode10 リヨンの人助け
リヨン「はぁ、思わず逃げ出してしまいました。しかし、私には人を助けるという大切なお仕事があります。早速困っている人が居そうですね。声をかけてみましょう」
リヨンは早速体調の悪そうな人に声をかけた。
リヨン「こんにちは。どこか具合が悪いのですか?」
町人IV「えぇ、ちょっと持病を持っていまして」
リヨン「では、私の歌を聞いてくれませんか?もしかしたら具合が良くなるかもしれません」
町人IV「本当か?」
リヨン「本当です。実際、私の歌で感染症が治った方がいますので」
町人IV「なら聞かせてもらおうか」
町人がそういうとリヨンは綺麗な声で歌い出した。
リヨン「〜〜〜♪♪♪」
リヨンは約5分間歌い続けた。
リヨン「これで貴方の病気は治るはずです」
町人IV「ありがとう。いい歌声だった」
リヨン「人助けっていいですわね」
その後もリヨンは困っている人を次々と助けた。一方、コムロたちは…
コムロ「見当たらないな」
ジョン「ですね…」
リヨンを捜索するのに手こずっていたコムロとジョンはどこか遠くからか歌声が聞こえてきた。
???「〜〜♪♪」
コムロ「この歌声は…!」
ジョン「間違いなくリヨンさんの歌声です!」
コムロ「西の方角から聞こえるな」
ジョン「すぐに向かいましょう!」
コムロ「だな」
歌声を頼りにコムロたちはリヨンを探し始めた。歌声の距離的にそこまで遠くないとみたコムロたちは近くの広場から捜索することにした。
数分後
コムロ「ここから歌声がするな」
結局コムロたちはシーランス王国の西の最果てテッド・ドール公園までやってきた。
コムロ「リヨンさん!ここにいたんですね」
リヨン「また私の邪魔をするのですか」
コムロ「いえ、決してそういう訳では」
リヨン「じゃあ、ここに何をしに来たのですか?」
コムロ「謝罪をしに来ました」
ジョン「えぇ!?コムロさん!?」
コムロ「先程私が発した言葉、責任が非常に薄かったことを心よりお詫び申し上げます。すみませんでした」
リヨン「わかってくれればいいのです」
コムロ「ですが、まだ根拠も出ていないのに困った人を助けるのはやめましょう。ションソン・デ・ラ・レナイサンスであるという根拠が出てから人助けをしませんか?」
リヨンはしばらく考えた。
リヨン「そうですね。コムロさんの言う通りだと思います。私が間違っていました」
コムロ「わかってくださればいいのです。では、ご一緒にお家まで帰りましょう」
リヨン「そうですね」
リヨンはションソン・デ・ラ・レナイサンスの根拠が出てから人助けをすることにした。コムロ、ジョン、リヨンは仲良くリヨン邸まで戻ったのであった。
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