3日目 恐怖の裏山[本当の真実](後編)

3日目、

僕は、村長からやる内容を聞くため、また村長の家に向かいました。

そして家に着き、鐘を鳴らしました。

でも、反応がない。

もう一度鳴らしてみると村長が血相を変え、息を切らしながら、

飛んできました。


村長(君、大丈夫…だった…かい?)


僕(何があったんですか⁉︎)


とりあえず村長は、僕を家の中にいれ、

一旦落ち着きながら、僕に話した。


村長(この村で熊らしきものの目撃情報があった。

  猟友会も動いているらしい。)


僕(それは大事ですね。

 でも、それと村長の息子さんの話とどんな繋がりがあるんですか?)


村長(その熊らしきものがもしかしたら、私の息子かもしれないんだよ。)


僕(本当ですか⁉︎それなら一刻も早く村長の息子さんの理性

 を取り戻さないと!)


村長は『うん』と頷き、早く理性を取り戻す方法を説明しました。


村長(それは思い出深いものを見せることだ。)


僕(でも、村長が行っても、手応えが無かったんですよね?)


村長(それは、息子は小さい時の記憶しかなく、

  今行っても昔の姿ではないから思い出しずらい、だから、

  まだ理性を取り戻せてないんだ。)


すると、村長は物置に行き、あるものを取って戻ってきました。


村長(これを使うんだ。)


と言って見せてきたのは、昔に撮ったであろう村長と村長の息子さんが写った写真だった。


村長(これを見せることで、理性を取り戻せるはずだ。)


僕(じゃあ、早速行きましょう。)


村長(ちょっと待て)


と言い、僕を止めた。


村長(このまま行っても、写真を見せる前にやられてしまう。)


僕(じゃあ、どうするんですか?)


僕がそう言うと、村長は物置からまた何か持ってきました。

僕はそれをみた瞬間、『えっ』と思いました。

なぜなら、村長が持ってきたのは、防護力特化の防具でした。


村長(こいつを着て、あの裏山へ行き、息子を説得させる。)


僕は『うん』と頷き、防具を着た。

僕はあまりの防具の重さにびっくりしつつも、

何とか着ながら動くことが出来ました。

そして村長は言いました。


村長(さあ、息子を説得すべく、あの裏山に向かうぞ。)


そしてあの裏山に向かって出発しました。

………


ようやく、あの裏山へ着くことができた。

そして、入り口から中へ入り、早速村長の息子を呼んでみることにしました。


村長(お〜い)


と言うと、とんでもない速度で村長の息子さんは来た。

そして、写真を見せる間もなく、村長に重い一撃を与えた。

するとどんなに防御力が優れている防具でも、

今の息子さんのパンチを貰うと、一発でボロボロに壊れました。

そして、村長は木に叩きつけられました。

その時、村長からある1枚の写真が落ちました。

それは、村長と息子さんとの思い出の1枚でした。

息子さんは、その写真を見て、ポロポロと静かに涙を流していました。

そして少しずつ体が小さくなっていき、

写真と同じ年齢の体型になりました。

安心した僕は、村長と息子さんを、村長の家に運びました。

そしていつ目覚めてもいいように、隣に座っていました。


そして1時間後、

2人は急に目を覚ましました。

そして村長は隣を見るととても驚いていました。

なぜなら、そこには理性を失っていた息子がいたからだと思いました。

そこで僕は、なぜそうなったのか事細かに2人に話しました。

話を聞いた息子さんは、すぐに村の人達の元へ行き、謝罪しました。

そして村長は僕に感謝を伝えてくれました。

僕は、この出来事は絶対に忘れないと思い、自分の日記に書きました。

タイトルは「恐怖の裏山」と…。








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