魔王との決戦前、勇者は思い悩んでいた。 実はこの男、めっちゃ弱いのだ。 仲間たちはそれなりに強いのに。 なんだかんだパーティ全員で戦えば――誰かが足を引っ張らなければ――いけそうなくらい。 最大の勇気を使って、思いの丈を仲間に告白してみると……・ ハッタリ具合が良い塩梅な作品。 確かにめっちゃ弱い……のだろうが、強いばかりが勇者でもない。 魔王までの道のりは決して楽なものではなかった。 ここまで歩を進めたのも、彼の持つ素質のなす技だったのだろう。 ありがとう勇者。 君の勇姿は忘れないよ――