国よりも民を救った、最強の「傭兵王」が貫く流儀にしびれる!

大陸の北東、酒場のざわめきを一瞬で静まらせる男が現れる。その名はデメトリオ。
人々から「傭兵王」と怖れ敬われる存在です。

物語は彼がふらりと酒場に現れ、グラスを傾ける静かなシーンから始まりますが、彼が語る「仕事」の内容は壮絶そのもの。

大国の王からの「国を守れ」という勅命を、「気に入らない」の一言で蹴り飛ばし、切り捨てられるはずだった民衆を救って帰還する。
その規格外の強さと、損得勘定で動く国家に縛られない独自の美学に、冒頭から一気に引き込まれました。

顔を包帯で覆い、光のない瞳を持つ男。 彼がこれからどんな戦場を駆け抜け、何を斬り裂いていくのか。
ハードボイルドな戦記ファンタジーが好きな方にはたまらない一作です。