令和の今の時代にやったらダメなやつです。
でもここなら許されちゃう。
昭和の雰囲気残る、太陽に吼えそうな警察署だから。
カツ丼による「落とし」もですが、熱血漢の若手刑事と、ベテランの人情派刑事という黄金パターンもまさに「こういうのでいいんだよ」。
人はどうしてこうもコテコテのパターンに安心感や満足感を覚えるのでしょうか。
しかし一方でトークはテンポがよく、非常にコミカル。
ボスはブランデーをクルックルです。
そしてそれは落ちない、というオチが来る。
お話として、実によくできています。
いつしか取調室に満ちる、笑いの味。
それは、カツ丼の出汁に似て、少し甘じょっぱいのかもしれません。
最後までユーモアと人情に溢れた、にっこり満足の一作品でした。
ご馳走様でした。