第14話 休暇②
「皆、この後どうするか決めてるか?」
「んー、特には」
「今日は疲れたし、風呂入ったら部屋でゆっくりしようと思う。」
「僕も今日はさすがに疲れたよ」
「俺は腹減ったからなんか食いたいぜ」
皆特に予定決めてなさそうだな。まぁさすがに最近ずっと動きっぱなしだったからな。それに、全員集まってるしちょうどいい機会だ。久々にまともなトークでもしよう。武器の状況とかも把握しなければ。
「じゃあ今日はゆっくりするとして、少しだけミーティングをしよう。話したいこともあるしね」
「「「「……」」」」
「な、なんだよ……」
「なぁ、悠一。その話ってぇのは、本当に大丈夫な話だよな?」
「当たり前だろ。俺がまともな話をしないみたいに思うのはやめてくれよ」
「「「「……」」」」
「え、嘘だろ」
「今まで何を話したか思い出してみ?きっと自覚するさ」
思い出してみって言われたってな……
「今までミーティングで話したのは、ダンジョンの記録更新を狙う、仮面付けて活動する、武器新調したいからSランク潜る……あとは覚えてないけど、このくらいだし特にやばいのは一つもないぞ?」
「全部おかしいんだよなぁ……。仮面は除くとして、いち高校生のパーティーがSランク攻略っていうワードが世間をどれだけ驚かせているか把握してる?」
「え、そんなに?」
「そんなに?じゃないよ、ニュース見ないの?」
「みないな……興味ないし」
「じゃあ今度から見てくれ。多分今回の荻窪ダンジョンも夕方頃にはニュースになるから。まぁ僕らもそれについてってるだけすごいと思うよ?特にななちゃんはさ」
「わかったよ、俺が悪かった。でもニュースって単語で一つ思い出したことがあるから、話してもいいか?」
「「「「……」」」」
「いや、頼む聞いてくれ。真面目な話なんだ」
「わかった、聞くよ」
「ありがとう、遼。これからの俺らの方針についてだ。俺たちは今、深幻仮面団として顔を隠して活動している。報道のインタビューも、クランに所属することも避けあくまで個人のパーティーとして活動している。
だが、最近になって周りの目がより厳しくなっていっている。そこで、だ。この活動を、広げようと思う。
具体的に言うなら、最近流行ってるダンジョン配信や、ハイレベルダンジョンの攻略かつ報道機関のインタビューへの回答などだ」
「……意外とまともで安心してるよ。けど、なんで今更活動範囲を広げようとするんだい?今までのゆーくんなら真逆の対応するって言ってたのに」
「今日の荻窪ダンジョンで思ったけど、ディープファントムって名で広がってる。あれだけの歓声を受けている時点でもうこそこそやらなくてもいいんじゃないかと思ってな。」
実際、顔がばれてなければいいっていうのと引き抜きや迷惑行為を減らしたかったからこそこそしていたが、有名になってるっぽい現状ではもう意味ないしな。
「わかった。僕は賛成するよ」
「俺も。リーダーが決めたんならそれでいいぜ」
「俺も賛成だ」
「僕も」
あれ、案外知れっと解決してしまったな。まぁ、悪いことではないのだが。
「わかった。それじゃあ、次のダンジョン攻略からは名声を広げることも視野に入れていこう」
「「「「了解」」」」
「よし、じゃあ先に風呂入って汗流してから、飯まで自由時間にしようか」
「よーし、今日明日は存分に休むぞ!」
「明日はパパの実験だけどねー」
「まぁそれくらいは大丈夫だろう」
元気そうで何よりだな。これで、俺らの名前が広がるまでは時間の問題だろう。まぁまたトラブルに巻き込まれるかもしれないが、解決していくしかないな。
「ゆーくん、お風呂いこっか」
「はいはい、今行くよ」
まぁ頑張ろう。そのために、今日はゆっくり休むとしよう。
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