第13話 休暇

 「皆さん、ようこそ我が社のダンジョンホテルへ。歓迎するよ」


 「っしゃぁ!もちょこ撫でまわすぞ!」


 「ゆーくん、いつになく元気だね」


 「さっきの俺よりも元気じゃねえか?」


 「まぁそれくらい楽しみだったんだろ」


 「当たり前だろ?石神井ダンジョンの中は景色めっちゃいいし、もちょこも撫で放題でめっちゃなついてくれるし露天風呂はもう最高に気持ちいいし……」


 「はいはい、ゆーくんのダンジョン愛は分かったから、早くチェックイン済ませちゃおう」


 そういってダンジョンに入り、ホテルの受付についた。そこには、黒のスーツに身を包んだすらっとした男性が立っていた。


 「あ、パパ。ただいま」


 「風間君のお父さん、お久しぶりです」


 「やぁ黒宮君。うちの息子が世話になっているようで、いつもありがとうね。こちらとしても息子が有名パーティーの一員として名を挙げていて、鼻が高いよ」


 「やめてよパパ、この話は外でしないでって言ったじゃん」


 「ハハハ、まぁいいじゃないか。それでは、部屋に案内しようか。家族用の特別スイートルームを空けておいたんだ、存分に休んでくれ給えよ」


 「「「「ありがとうございます!!」」」」


 「パパ……なんでみんなの前でいい顔しようとするんだよ」


 「遼、未来への投資ってやつさ☆」


 本当、この親子は似ても似つかないんだよな。遼のお父さんには何度もあっているが、意外と静かな遼に対しお父さんはかなり社交的で誰とでもすぐに仲良くなれそうな性格をしている。


 「さぁ、案内させていただこう。それと、遼から聞いていると思うが明日はみんなに少し手伝っていただきたいことがある。新たに開発した便利グッズみたいなものなんだが、君らの活動にぴったりなのではないかと思ってね」


 俺らの活動にぴったりなもの……?武器や防具は正直間に合っている。他の便利道具となると、自動マッピングシートとかか?


 「まぁ何が出てくるかは明日のお楽しみだがね。さぁ、部屋はこの階の7号室だ。さぁ、ついたよ」


 「うぉぉぉぉぉ!!めっちゃ景色いいじゃないですか!」


 「このホテルで一番の景色が見える部屋だ。では、私は失礼するよ。存分に休んでくれ」


 そう言って遼のお父さんは部屋を出ていった。さぁ、やっとの休暇だ。楽しむぞ

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