第2話軍神 神と合う
「……きろ…」
「……五…六…」
誰かが呼びかけ、目を覚ます。
「はい…私です、なんだ…?」
気付けば真っ白な空間に五十六は立たされていた。
「起きましたか?」
「私の事は神か仏とでも思ってください。」
神はそう呟く。
「人生は満足できましたか?」
「えぇ…まぁ楽しかったですよ。」
「それは良かったです。実はですね、本当だったら貴方、1943年の4月18日に死ぬ予定だったんですよ。」
「そして…貴方の死期は延期され、貴方は世界の歴史を変えてしまった!」
「駄目な事でしたかね?」
「貴方は、天皇や国民のために尽くした結果、歴史を変えてしまった…」
「天皇や国民のために尽し!死ねたなら私は本望ですよ!」
「なるほど…我々は…いえ、私は貴方を褒めているのです。五十六さん、貴方はもう一回人生をやってみませんか?」
「人生を…もう一回?」
五十六はおどおどと尋ねる
「ど…どう言うことですかね?」
「実はですね…貴方には異世界に行ってもらいたんいんですよ。」
神はそう答えるする。
「どんな世界なんですかね?」
「まぁ…シリウスサイズの星でとても広い星です。重力は地球と同じです。ですが!地球と違うのがいくつかあります!」
神は言った!
「その星には地球では伝説の生物が住んでいます!そして!その星には魔法があるんです!まぁ…ほぼ異世界と言えますね。」
「なるほど…?」
「なんでその世界に私は送られるんです?」
「実はですね、その魔法のせいでその星の科学技術が発展しないんですよ。衰退しなければ新型もしないずっと一直線…」
「なるほど…それで、なんで私なんです?」
「科学技術を発展させたいのなら科学者でもいいじゃないですか。」
五十六は自分の意見を率直に伝える。
「ふふっ…我々は貴方をかっているんですよ。それに…お忘れでは?貴方は大日本帝国海軍の元帥海軍大将ですよ。貴方は科学分野にも関わり、政治に関わり、歴史にも関わったこれまでに類を見ない人材なんですよ。」
神はそう主張する
「なるほど…やりましょう!私にやらないの文字はありませんよ!」
「おぉ!まじ神!やってくれますか!」
神は凄く喜ぶ
「言葉は通じますよね?」
「勿論!その世界では日本語が主流です!」
異世界なのに、日本語が主流らしい…
「それなら安心だ、ちなみにどうやって私を異世界に送り込むんです?」
「貴方が搭乗していた一〇〇式輸送機ごと送り届ける予定ですよ。」
「あの…その輸送機は燃えてるんですが…」
五十六が乗っていた一〇〇式輸送機は沢山の火薬や燃料を積んでいたためペロハチの銃撃で燃えている。
「大丈夫ですよ!そこはちゃんと修復してますから!」
「なるほど…って輸送機ごと異世界に送るんですか!?」
「はい!そうですがなにか?」
「それは大胆ですね…」
「エンタープライズを白兵戦で拿捕した貴方に言われたくは無いですけどね…」
五十六は現世、ミッドウェー海戦でエンタープライズを白兵戦での拿捕に成功している。
「確かにそうだな…」
「あと、輸送機に積んでいた武器や設計図などは自由にお使いください。科学技術発展に繋がりますからね〜」
「了解した!」
「分かってもらえて良かったです!では!異世界に送りますね!」
-------パアアァァァァァァァッッッ!-------
五十六の身体を無数の光が包み込む。その時神は何かを思い出した様に言った。
「あっ!五十六さんの生体情報をそのまま送る訳には行かないので自分好みの少女に生体情報を変えておきますね!」
「え?ちょま!それは聞いてなあぁぁぁぁぃぃ!」
神は焦る五十六を無視し、異世界に送り出すのだった…
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