とてもやさしくて、微笑ましい掌編でした。寝ぼけたテンちゃんが自分の鼻を「変なもの」だと思い込んでしまう発想が可愛らしく、読んでいて自然と頬がゆるみます。最後にお母さんが「このお鼻は私たちの誇りなの」と教えてあげる場面は、安心感があって印象に残りました。小さな勘違いから生まれる暖かいお話を、楽しく読ませていただきました。
童話らしく、絵本のような本編短いお話でしたが、子どもに読み聞かせするにはとても心地よいリズムを刻んでくれます短いなかに大切なことも込められていますそっとやさしく寄り添う掌編にほっこりするのはきっと大人もだと思います