第2話 私のスキルは、エスパー&不老

ちょっと変わってる"無詠唱"が当たり前な私の家族。昔、私がまだ9歳の時、ニテキア帝国の兵士達に捕まったことがあるんです。その時、抗ったんですけど気絶させられてしまって。そしたらいきなり念話が飛んできて、父に捕まったことを話すと「大丈夫、もう知ってるから。」と言われた時には、娘の私もぞっとしました。そして、私のいる場所をすぐに把握したらしく、母の瞬間移動で一瞬のうちに移動。私を見つけた母は兵士達に、「私の娘に何をしてるのかしら?」といい、ブチ切れモード発動して、超級呪文を連続で"殺さない程度"に威力を抑え、バンバン放つ。そこはニテキア帝国の一角だったので、消火活動はなし。母と一緒に私を見つけた父は「そこに居なさい。」といい私の周りにだけ、結界を張る。そして母に恐れをなした兵士達が、武器も何も持たない父を甘く見て「どけぇ!!」と剣を抜き、刃向かっていく姿を見て私はつい「やめときなよ、そっちの方が強いって。」と呟く。私が呟いた瞬間に父が、指を弾く。すると父に刃向かった"全ての兵士"が重力を無視して宙に浮いている。無重力状態になっているので空気がない。酸素が吸えないから辛そう。と思っていると、父がまた指を弾く。するとドサドサ、と浮いていた人達が地面に落ちる。兵士達は、酸素が入ってきたからか、ぜえぜえ、はあはあと呼吸している。父はリーダーらしき人の髪を掴んで綺麗な笑顔で「次、うちの娘に何かしたらお前たちの国、全部滅ぼすから。それが嫌なら二度と手を出すなとクソ王に伝えろ。」というとリーダーらしき人は「化け物め」といい、父は笑顔で詰める。「お前たちが俺達にどう思おうが知ったことじゃない。俺が聞いてんのは、俺達家族に二度と手を出すな。手を出したら遠慮なくお前たちを滅ぼす。分かったのか、分かってねえのか、どっちだ?」というと、父を恐れたのかリーダーらしき人は素直に応じる。「分かった、二度と手は出さない。」という言葉に満足した父は私に駆け寄り、帰るか。と笑って手を差し伸べる。そこに瞬間移動で母が来る。今までどこに行ってたの?と聞くと時間がかかりそうだったから一旦帰って料理してたらしい。人外すぎる私の家族。そして私自身も人外です。どうして人外かというとステータスに表示されるスキル項目。

ルル 12歳 Lv10

体力 50/75

魔力 115/135

スキル エスパー、不老。

うん、私下手したらお母さんより強くなるんじゃない??とりあえず、気になっていた父のエスパーの能力見てみよう。ステータスの解説の所をぽちっと押すと出てくる詳細な情報。

能力エスパー ランクSS

他人の心を中を覗くことも可能。エスパーは無属性魔法に当てはまる。空間を操る能力にも長けており、属性を見ただけで真似ることができる。様々な魔法を使える者とパートナーになると無敵。相性のいいスキル 魔女やタイムマスターなど。へえ、私お母さんとかタイムマスターってスキル持ってる人と仲良いんだ。と思っていると、いきなり父から念話がきて、なんだろう?と聞くと、「ルル!まだお父さんは結婚は認めないからな?!お母さんがみとめ……」というところで、強制的にシャットダウンする。だってお父さん、勝手に心の中覗くんだもん!ほんとにそういうデリカシーのない部分だけは嫌い。だから覗いてこないで!!

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