人外一家、異世界にいても平穏な日々が暮らせないので、ランダムダイスで現代に引っ越したら快適すぎました〜
kai
第1話 人外一家が住む世界。
ランシール王国の一角。マスピエル山。通称幻惑の山。マスピエル山の中腹辺りにポツリと立つ一見何も変哲もない山小屋。しかし、中は亜空間に繋がってます。私はちょっと変わった両親と暮らしています。この世界は、戦いから日常生活全てに魔法を使います。その代わり文明があんまり発達していません。私の家族は3人います。天然で空気読めないけど、人の心の中は勝手に覗いてくる父ユーリ。そんな父に対してジト目で正論をぶつける癖に、なんだかんだ父と私には甘い母フィル。そんな2人の大恋愛の末に生まれた私、ルル。私達家族は、3つの国々から追われています。別に両親や私が何か悪いことをした、という訳じゃないです。ただ私達の能力に畏怖した国、ポケニア王国、ニテキア帝国、ラドラス連邦。この3つの国から追われながらも、ひっそりと暮らしています。この世界の人達は、必ず1つはスキルを持って生まれてきます。それは属性に分かれており、火、水、風、土、光、闇の6種類。多ければ2〜3個ある人もいますが、ランダムなので選ぶことはできません。通常、7歳の神託の義によってスキルはステータス画面に表示されるようになり、レベルアップすると色々な魔法や技などが使えるようになるようですが、これに当てはまらない人達を私はジト目でちらっと見る。我が家の一番の人外。父、能力エスパー。まだ国々に追われる前、知り合いのギルドマスターにエスパーってなんですか?っていうと、目を背けながら「俺たちが知りたいよ…」と言われたことがあります。人の心を勝手に読み、対策を練る人なんて未だに父以外に見た事ないです。父が肉を焼くために薪に火を付けようとしています。母を呼び、母が小さな火を人差し指からボッと出すとその火は、ふわふわと薪の置いてある場所まで勝手に運ばれていきます。父も母も無詠唱。"普通は"詠唱いるらしいよ?と伝えても2人して、へー。と興味なし。母は魔女です。不老不死です。父よりも強いです。魔法は無詠唱が当たり前だし、テレポートもでき、一瞬で買い物に行けたりします。さらにチートスキルの2個持ち。1つ目、魔女。2つ目、錬金術。錬金術が扱える人のことをこの世界の人は錬金術師と呼びます。そう考えると母も錬金術師なので日々薬草を取りに行き、錬金術で調合し街に売りに行ってお金を稼いで来てくれてます。そんな父と母の間に生まれた私のスキルはーー。
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