身内が亡くなる。
深刻なようにいつも聞こえるが、実は、全人類が経験している、もしくはこれからすることである。
だがいざ身内が亡くなると、心が不安定だからなのか、
おかしな事は起きるものである……。
主人公の家では、飼い猫の「ぶち」がそうだった。
この家では、厳格な父親が病気で逝き、それからぶちの様子がおかしくなった。
具体的にいうと、今まで取らなかった行動を取るようになった。
寝坊していると、必ずお越しにくる。
家族の誰かが入浴中、扉を鼻で押し開けて中を確認する。
母が布団に入ると、一緒の布団に潜る。などである。
突然どうして、「ぶち」は……
飼い猫がこのようになったのか。
突き詰めていくとそこには、
飼い主とペット。などという言葉ではとても追いつけない、
深い絆があったのだ……。
これは、わずか二千文字でもあなたの涙腺を崩壊させていく物語となるだろう。
おすすめいたします。
ぜひ、ご一読を。