第2話 私を照らす光

光が私を照らしてくれた。



何処までも続く永遠に私は怯えてた。



けど…世界は意外と狭かった。



あなたがそれを教えてくれた。



私を光で照らしてくれた。



だから今度は…



私があなたの光を守りたい。



少女は再び眠りにつく。





‐‐‐





少年は道路で倒れ込んでいた。


膝を擦り、よく怪我がしてた昔の少年がそこに居た。彼から笑顔は消え、ただ現実から動くことが出来なかった。



泣き声がした。

小さい子供の声だった。



お前は誰なんだ…



返事がない。



お前も苦しいのか、、



弱くたって良い。

心が挫けて、飽きらめそうになったって構わない。ヒーローは無敵じゃない。



それでも泣いてる子供が居るのなら迷わず助ける。勇気が一番!



俺はヒーローなんだから!



少年は空っぽになったカバンを手に取り、再び歩き出す。



…待ってろ。サユ。兄ちゃんが"必ず"助けてやるからな!




…もう迷わない






‐‐‐





少女は目を覚ました。



周りを見渡す。始めて来た筈なのに、どこかその光景に懐かしさを感じた、、



『病院ですか…』



なんだか怖い夢を見てた様な気がする。



……思い出せない。



それでも何処か温かい光に包まれた事だけは覚えてる。




『お兄ちゃん…』


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