雨の日に「壊れる」母をもつ少女。明日は雨が来ませんように、とつり下げたてるてる坊主は、さらに暗澹たる真相を「証言」する。止むことのない血みどろの雨を止めるには……少女が選んだ、選ばされた「おまじない」は、あまりにも救いようもないもので。雨のなか、じっとりと読むのに最適な恐怖。