あとがき
石鬼です。このたびはご高覧いただき、誠にありがとうございます。
本作は筆者が実際12月24日に思いつき、2日後から書き始めた計画性のない作品です。会話のとりとめなさと言うか、読者に何を伝えたいんだろうと言う感覚は、これに起因するものと考えます。
主人公・木本少年が、実は彼と種違いの姉であるメスサンタことヒロイン・しずと聖夜の密会を通じて、互いの悩みを解決していこうとしていく本作。
平成中期のラブコメにありそうな設定が香ばしいものの、間にスクールライフや異能バトルなども介入しない以上、先を読ませるほどの引力はないに等しいです。
ただ筆者は本作、嫌いではありません。
ヒロインの容姿に関する描写の緻密さ、肉感の伝え方、それでいて口当たりの軽い一人称を維持している点。
ベランダから飛び降りて帰ろうとする彼女にかけた「落ちないでよ、後処理が大変だからさ」という絶妙なブラックジョーク。など。
コメディータッチで作品を書くならば押さえておきたいポイントを、いくつか本作は捉えているように感じました。
ただ面白くはありませんし、すでにエターナっています。
筆者は昔から「おねショタ」というジャンルへの共感性に乏しく、その手の作品を最大限楽しめない性質です。2025年現在の筆者は、かれこれ5年以上、そちらへ食指を伸ばそうと頑張っていますがいまだ克服できておりません。
そのため、当作の「おねショタ」的側面での評価はいたしかねます。
最後に。
「お姉さん」が「女の子」になる瞬間っていうのは萌える。逆も然り。
石鬼 輪たつ
クリスマスダイナマイトの危険性(2018) 石鬼輪たつ🦒 @IshioniWatatsu
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