第22話 斥候って大事だよね
「やっぱり、同じ壁があるな。」
南側に到着した壮真たちはすぐに探索を開始した、地図に印をつけた位置に行くと北側と同じような黒い壁出現した。
「じゃあ、触ってみるぞ・・・」
壮真はそっと手を出し黒い壁に振れた・・・
ビーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
『システムメッセージ:警告デス。コノ先ヲ開放スルニハアイテムガ足リマセン。必要アイテム クマノ手 0/1 ガガブルノシッポ 0/1 ライリュウノウロコ 0/1』
やはり、北側と同じように壮真の目の前に警告音とともにメッセージウィンドウが出た。
「ん?必要アイテムが増えてるな。ライリュウノウロコ?ライリュウ?ってドラゴンか?そんなのがいるのか、異世界ぽくなってきたな。」
「ライリュウてどんな奴なのだ?」
「へっ?サーヤの世界の生物じゃないのか?」
「私のいた国では聞いたことはないが・・・あっ!でも東の端にある国キョートウ?にいる生物はそんなような名前をしていると聞いたような・・・でもあくまで噂話でしか聞いてないが・・・」
サーヤは自信がないような様子で壮真に言った。
「あっ!そうか、もしかしたら地球の可能性もあるわけか・・・俺も地球上の動物を全部知っているかと言われれば全部は知らないし、発見されてない動物もいるかもしれないのか・・・でもその場合だと見たことない生き物を手当たり次第に倒さないといけないのか。結構厳しいな。」
「壮真殿、少し休憩しないか?昼食べてからここまで休憩なしできたから・・・」
「そうだな、少し休憩するか?」
壮真たちはとりあえず休憩を取りながら考えることにした。
折り畳みの椅子を出し、コップに水を注ぎサーヤに手渡す。
「おっ!ありがとうなのだ。」
壮真たちはコップに入った水を飲み一息をついた。
「結局は、クマとガガブルを倒して北のエリアを開放するしかないか・・・」
「そうだな、わかっている情報はクマとガガブルのアイテムを持って壁に触れると新しい場所が開けるってことだからな。ライリュウはとりあえず見たことのない生き物は倒して行くしかないだろう。」
「とりあえずクマとガガブルか・・・倒せるのかな?」
「罠を仕掛けるというのはどうだ?」
「罠?」
「うむ、我々のパーティでも使っていたのだがガガブルは肉食だからよくザットンを肉を餌におびき寄せて、その肉を食べてる最中に奇襲をして倒したのだ。」
「罠か・・・」
(確かに2人しかいないし、もう少し殺傷力がある罠を仕掛ければ倒せるかもしれないか・・・ここはあの本から探してみるか・・・)
壮真はバッグからあの本を取り出した。
「おっ!それは壮真殿のバイブルではないか。」
「この本に罠の作り方が書いててのを思い出して・・・」
壮真がページをパラパラとめくって行くとお目当てのページが現れた。
「これだ・・・・」
壮真は“スプリング・スピア・トラップ”と書かれているページをサーヤに見せた。
「スプリング・スピア・トラップってのは、簡単に言えば“木のしなりをバネ代わりにして、尖った杭を勢いよく飛び出させる罠”だ。まず、しなる木をぐっと曲げてロープで固定しておく。この状態が“バネを縮めた”のと同じだ。で、獣が仕掛けておいた細いロープ、いわゆる“トリガー”を踏むと、その固定が外れる。するとどうなるか。しなっていた木が一気に元の形に戻ろうとして、結びつけていた杭を“ビュンッ!”と前に飛ばすんだ。槍を勢いよく突き出すのと同じ原理だな。木とロープだけで作れるくせに、正面から食らったらクマでもただじゃ済まない威力が出る。」
「これはなかなか、恐ろしい罠だな。」
「この罠を確実に当てるためにこの罠の前に浅い落とし穴も設置したら確実に当たると思う。とりあえず明日から材料集めだな。とりあえず杭は今ある木材で作れるが、しなりが出て折れにくい木か・・・サーヤこの島の木でしなりが出て折れにくい木ってあるか?」
「あるぞ、海の近くに生えている木がそうだったような。名前は確か・・・そうだ!ゾルの木だ。」
「あるのか、良かった。地球の木は硬い奴ばかりだったからな。じゃあそれを明日切りに行こう。ロープと布はあるから落とし穴は作れる。罠は準備ができる、次は・・・」
「次は?ってほかに何かあるのか?」
「罠は動けないから敵をおびき寄せるしかない。ということは生息して色場所を調べて、その近くに罠を作らないと無駄になる。」
「なるほど!そういえば私も討伐に行った際は斥候が色々下準備をしてくれていたのを思い出したぞ。」
「斥候か・・・その辺の知識がないから少しずつ安全にやっていくしかないんだろうな。サーヤは出来ないのか?」
「私はちまちました調べ物は苦手だ。引き連れてきた獲物にスキルをぶっぱなすしか出来ん。」
「自信満々に言うな!まったく・・・まあ、とりあえず明日は材料集めだな。」
「わかったのだ。じゃあ、じゃあ、またあのチェーンソーとやらも使ってもいいか?」
「よっぽど気に入ったんだな。いいよ。その代わり気を付けて使うんだぞ。」
「大丈夫なのだ。任せとけなのだ。」
「ほんとかよ・・・じゃあ片付けして帰るか・・・」
壮真たちは椅子などを片付けその場を後にし帰宅した。
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