第8話 初めてのBBQ
「うわー、血と汗でドロドロだ。風呂に入ってくるよ。」
「うむ、わかった。私はこの肉を少し焼いて見ることとしよう。」
「いきなり食うのか?じゃあ俺の分も焼いてくれ。味付けはこの調味料を使ってくれ。」
壮真はキャンプ用の調味料セットを出して、サーヤに渡した。
「おお!!これはすごい。塩とコショウ以外にもいろいろあるな、これはなんだ?ほ〇にし?見た目だけでも旨そうなのはわかる。」
「ほり〇し!それはアウトドア料理には欠かせないものだ。とりあえず、肉につけて焼くか、焼いた後にかけてもうまいよ。」
「わかった、とにかく焼いてからかけてみる。」
「あと調理器具は、これを使ってくれ。」
そういうと壮真は調理器具をリュックから出した。
「まずはこれ、肉を焼くにはこの鉄板がベスト。その名もヨコ〇ワテッパンだ!!!」
壮真は鉄板を出し愛おしそうにすりすりをした。
「おっおう、そうか・・・・すまんがただの鉄板にしか見えんが。もしかして魔道具か?」
「ふっふっふ!!魔道具ではない、お前にはただの小さい鉄板にしか見えないだろう!まあ、この良さは使ってみないとわからんからな。」
「なんかむかつくな。ただ、この小ささではかまどを作りにくいではないか?」
「ふっふっふ!!それについてはこれで解決!!S〇T〇レギュレーターストーブだ!!!これにガスボンベをはめ込み、スイッチをひねると・・・」
『ぼっっ!!!』と青い炎がガスコンロから出る。
「なんだこれは、炎の魔法か?いやこの炎、一定に出続けてる。しかもかなりの火力だ。すごいなこれは。」
「そうだろう!コンパクトで使いやすい。しかも鉄板に合う!」
「しかし、この鉄板で焼くと本当においしくなるのか?」
「まあまあ、試しに焼いてみろよ。じゃあおれはシャワー浴びてくるから。」
壮真はそういうとシャワーを浴びに洞窟へ戻った。
「よし、焼いてみるか。」
サーヤは肉の塊を油を引いた鉄板へ置いた。『ジュウ――!』と肉の焼けるいい音とともによい香りが花をくすぐる。
両面を焼き、切り分けスパイスをかける。
「おおおおおお!うまそうだ!!!!」
鉄板の上にじゅうじゅうと音をたて焼ける肉その上のかかったスパイス、そうれはもう芸術作品のような神々しさがあった。
「よし、食べてみよう。」
サーヤはナイフを肉片に刺しおそるおそる口に運んだ・・・
「!??!!??!?!?!??!?!?」
口に肉を含んだ瞬間に香るスパイス、そしてあふれる肉汁。そのハーモニーにサーヤは言葉もなく咀嚼し、次の肉片へとナイフを動かす。
「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ!ごっくん!はああああああああああああ!うまいぞおおおおおおお!!!!!」
気が付くと鉄板の上の肉はもう残ってなかった。
「これはなんという味わいだ。うますぎる色々なスパイスの味や香りと肉のうまみが混じりあい最高の肉料理が出来上がっている。しかも焼き加減が絶妙にいい。これは鉄板のおかげなのか?これはもう一枚焼いて試すしかないな。」
サーヤはもう一枚、もう一枚と次々に肉を焼き口に運んだ・・・・・
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そのころ、壮真はシャワーを浴びていた。
「さてこれからどうして行こうかな?今後のこととか、この島のことを話してどうするかを決めとかないと。」
壮真は泡まみれの頭をシャワーで流しながら考えた。
「ここは本当にどこなんだ?地球と異世界の生き物が同時に存在して、しかも電気、水道、ガスなどの地球のインフラが使い放題、そんなのはあり得ない。今のところ異世界に俺と動物たちが召喚されたか、地球にサーヤ達が召喚されたかかな?まあ、あとで相談してみるか・・・」
そう言って壮真はタオルで体をふき始めた。
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「おい!」
「はっ!!!」
壮真がシャワーから出てくるとそこには一心不乱に肉にむさぼりつくサーヤの姿があった。
いや!これは違うのだ!」
「OK!何が違うのか聞いてみようか?」
「肉がうま過ぎて、つい・・・・・」
「まあ、あの味付けでこの鉄板使えば旨いのはわかる。だが、俺の分が残ってないのはどうしてだろうな?」
「すまぬ、私としたことが肉のうまさに虜になっていたようだ。この不祥事は私がなんとしてでも自分で解決する。壮真殿はそこで待っていてくれ。」
そう言うとサーヤは壮真の辺ジョイを聞かずに剣を持って森へ走った。
「おい!ちょっと待て!何処へ行く!まさかあいつ・・・・・」
サーヤが森に入って2分後・・・・・
『ちゅどーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!』
「やっぱり!!!!!!!!!」
森の中で聞きたくない爆発音がする。壮真は走って爆発音がした方向へと走った。そこには・・・・。
「壮真殿やったぞ、ほら狼とやらを5匹倒したぞ。これで万事解決だな!!!」
嬉しそうに報告するサーヤを見てため息をつきながら
「お前は本当に残念だな・・・」
と心底あきれ顔でつぶやいた。
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