青森日帰り弾丸ツアー・そして──

宇治ヤマト

青森日帰り弾丸ツアー・そして──

 こんにちは、宇治ヤマトです。


 しばらく投稿をお休みしていて、色々な構想は練っているのですが、旅行記となりました。


 今回は、青森へ日帰りで旅行に行った時の事を書こうと思います。


 思い立ったのは──夏。

 旅行に行きたい。けど、今の職場はなかなか連休が取れない(いろいろブラックなんでやんす)。

 なら、もう日帰りで行ける範囲の所で、行った事が無い所へ──青森だ!


 綿密な計画を立てて、休みのやりくり。やりくりと言うか、無理矢理に連休の申請をしました。


 さて──予定日が近づきましたが、仕事の都合で連休は敢えなく分離……帰って次の日はランニングと、ゆっくり休む予定が……。


 相方さんから「連休じゃなくてもいいじゃない? 行きなよ。ストレス溜まりすぎてる。息抜きしなよ」と背中を押されて新幹線のチケットを予約。


 さて、行きたい所リストを作りました。


 ①しばらく映画を観てない、見たい。何かやっているか? ──『機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ・ウルズハント』これだ! ガノタの血が騒ぎました。


 ②ラーメンだな。イオンシネマ周辺では、無さそう。青森駅から近い所。調べてみて二択でした。

 一つは「くどうラーメン」煮干し出汁の青森らしいラーメンで老舗。かなり好評の様子だ。

 もう一つは「きんせい」とんこつ──、ここっスね(とんこつが好きなのです)。


 ③市内散策。せっかくだからルートにある神社で良さそうなところへ。

 調べてみて、

善知鳥神社うとうじんじゃ」に何故か惹かれる──ここだな。


 ④お土産だな。相方さんに食べたい物を聞くと「う~ん……イギリス・トースト!」

 えぇ? まぁ、他にもいろいろ買って来よう。



 さあて──いざ、当日です。


 前日に軽く日帰りの荷物をまとめました。

 以前の旅行では、かなり歩いた(東京の時)。そして汗びっしょりになった記憶があり、アンダーシャツの予備を持つ事と『水』、そして非常食(玄米ブラン)。


 新幹線に乗ったら爆睡でした……(仕事のストレスで眠れていなかった日があったからかな)。

 東京の時もそうでしたが、新幹線に乗ると、何故か眠くなります。


 新青森駅に到着すると、修学旅行やツアー客が多かったです。結構賑わっていました。


 イオンシネマまで歩いて行く予定でしたが、迷いました(汗)。スマホで現在位置を確認しながらの移動だったのに……。


 結局はタクシーで、イオンシネマへGO!


 劇場は二階で、一階はゲームセンター(ほとんどがU.F.O.キャッチャー)の構造でした。


 事前にチケットは予約していたので、スマホのQRコードでゲート通過。あれ? 入場者特典──もう、無いのかな? 残念だが仕方ないなとシアター内へ向かうと「お客様~!」と若い店員さんが走って来ました。「渡し忘れて申し訳ございません」と、入場者特典を頂けました! 良かったッス!


 映画自体久しぶり。実写版の「秒速5センチメートル」も見たかったのですが、ガンダムには勝てませんでした(個人的に)


 ──映画を見終わって思ったのは、ウルズハントについては、「アプリゲームの映像を繋ぎ合わせた感」と「大事なセリフと大事な場面がいくつか削られている」──これは、明らかに「意図的」だ。多分、後にテレビなりで映像化する時に、完全な形で放映するのではないだろうか? と感じました。

 そして『鉄血のオルフェンズ・幕間の楔』──ただただ、良かった(短かったけど)。

 10年前、かなりハマって見ていた事と、最終回の後のロス感覚が、しばらく抜けなかった事を思い出しました。

 これも「意図的」を感じました。多分、今後はショート・ムービーではない形で放映する様な気がしました。


 さて、終わってラーメン「きんせい」へ行くことにしました。


 新青森駅から青森駅へ電車・奥羽線で──って、結構温かい、と言うか暑い!


 北だから絶対寒いと思っての服装でしたが、アウターを脱いで歩く事にしました。


 奥羽線のホームで待つこと暫し──しかし、人が多いな。平日なのに、多い。特に外国人観光客が多かったです。電車に乗り切れるのか少し不安でしたが、大丈夫でした。


 青森駅に着いて、歩くこと25分程。

 ラーメン「きんせい」に着きました。

 混んでいる──けど座れました。

 私の目的のラーメンは「こくまろ醤油とんこつ」。「こくまろ塩とんこつ」と迷いましたが、醤油にしました。


 いざ、実食──美味いっ!

 醤油とんこつなのに、スープの色は「白濁」。

 けど、確かに醤油の味がすることと、旨味が強い。

 替え玉をして、辛子高菜を投入。

「かえし(「スープです」と渡されました)」も入れて味変──、もう一玉行くか、けど──ここまでだな。

 時間があれば、他にも食べたい物がある。

 辛子高菜は、予想以上に辛くて驚きました。


 食べ終えて散策しながら、次の目的地「善知鳥神社うとうじんじゃ」へ向かいました。


 向かっていて、神社が近くなって感じました。


 不思議──、あそこ(まだ住宅等がある位置のライン)から「神域」だと、なんとなくわかる感覚があり、不思議でした。


 鳥居の前で一礼して境内へ入って行くと──

『綺麗』。とても整備されている環境の神社でした。


 これは、当たりだ。


 参拝客もチラホラ。紅葉を写真撮影していた外国人の方とお互いに笑顔で会釈でして、本殿で参拝しました。


 境内には池があり、鯉や鴨が居ました。


 最初に見つけた『白い鯉』が水面に浮上してきて口をパクパクさせて寄って来ました。

 人慣れしている、と言うか餌をねだっている様子でした。

 社務所で御守りと御神籤、そして鯉の餌を買いました。

 巫女さんから「鳩には鯉の餌は与えないで下さい」と言われました。


 境内へ続く小さな橋の上から鯉へ餌付け。

 結構な数の鯉がいますが、最初に見た『白い鯉』が目立つのと、気になる存在でした。


 境内の空気は穏やかで『ずっと、ここに居られたらいいなぁ』と素直に思いました。


 後ろ髪を引かれる思いで「また来ます」と一礼して、次の目的地へ向かう事にしました。


 行きたかったのは『ダンデライオン』。

 ステーキが食べたかったのです──が、ラーメンでお腹がキツい。これは無理だなと、お土産を買いに行くことにしました。


 向かったのは、青森駅の側のAーFACTORY。

 やはり、青森の名産であるリンゴに因んだお菓子類が多いです。幾つかチョイスして、お会計。


 青森駅から新青森駅へ──奥羽線に再び乗り、電車に揺られました。


 新青森駅に着いて気付きました。『イギリス・トースト』を買っていない!

 こりゃアカンわ。


 駅近くのコンビニ『デイリーヤマザキ』へ向かいました。


 流石に売っているパンのラインナップが違う。

 ……イギリス・トースト──あった! って三種類あるぞ!? まぁ、三つとも買おう。

 そして、今になって小腹が空いた。粗挽きソーセージの乗ったパンを買うことにしました。


 新青森駅へ戻り、お土産店を巡ることに──

 ……AーFACTORYで買わんくても良かったのでは? と言うくらいにお土産の種類が豊富。


 で、気になったのが『青森の恋人』──バクリやん!? (北海道の『白い恋人』の)

 そして、キャッチフレーズが【まんず好きだす】でした。──ウケた! 思わず笑ってしまいました。中身はリンゴ味のラング・ド・シャ・クッキーとの事。


 お土産店をぐるりと廻り、コーヒーの良い香りに誘われて入ったのが『CAFÉ 水とコーヒー 新青森駅店』でした。


『本日のコーヒー』を注文して、席に座って待ちました。この辺でドッと疲れが出て来ましたが、コーヒーも出来上がり。メニューには『コスタリカ』と書いてありました。

 一口飲んでみて──美味い! 疲れた身体に染み渡る、と言うか「フレッシュ」な感覚と香りのコーヒーで、程よい酸味、私好みの味でした。


 さて、帰りの新幹線の時間が近くなりホームへ。


 って、駅構内にもコンビニありました!

 そしてイギリス・トーストも(汗)

 皆さん、やはりイギリス・トーストを買っています。売れ筋商品なんですね~。


 ホームのベンチに腰かけて、粗挽きソーセージ・パンを食べました。美味い、けど……もう少しソーセージが大きくあって欲しい、と考えていました。


 そうしている内に新幹線がホームに入って来て乗車。


 座席で少し落ち着いてから、スマホで気になる事を調べてみました。


『善知鳥神社』について、です。


 調べてみると、御祭神『宗像三女神』──!


 衝撃を受けたと同時に、十年程前に見た夢を思い出しました。


 夢の中では後宮の様な所の豪奢な一室で、三人の女官(この時点で三人の方は神様に関する──あるいは神様だと感じていました)が話し合いを行っていました。

 声を聞いていると『次に、『この者のここから先の運命」について──』と言う所で目が覚めました。「この者」については、私の事だと感じました。


 その後、気になり少し調べてみました。

 ──三人の女官、三人官女……? 三人の女官、神様──『宗像三女神』までは行き着きましたが、「夢に神様が出てくるなんて……、珍しいな」とは思っていました。


 そして──十年後の今日、宗像三女神が御祭神の神社にお参り出来た。なんとなく、偶然なのか必然なのか──などと考えていました。


 帰りの新幹線が私の住む町に着き、自宅へ戻りました。


 相方さんはイギリス・トーストやお土産で喜んでくれるかな? と考えながらリビングへ入ると、少し悲しそうな表情をした相方さんから──一通の葉書を手渡されました。……様子が変だ。何が、あった?


 ──! 驚きで……声を失いました。

 友達が、それも──とても仲の良かった友達、私の中では親友だと思って人の訃報の葉書(喪中葉書)でした。


 何が、あったんだ……?


 学生時代からの友達で、卒業してからも時々会っていましたが、彼が結婚してからは中々会えなくなっていました。距離がありすぎるという理由です。


 相方さんにお土産を手渡し、寝室に籠りました。


 最後に連絡を取ったのは、いつだった?


 LINEを開くと、今年の3月まででした。


 それ以来、私の仕事が忙しくなり、また彼との心の距離も少し感じていた事もあり、LINEでのメッセージを送っていなかった……。


 ベッドへ寝転んで、暫し瞑目しました。


 あの──頑強な彼が……想像がつかない。

 彼との様々な思い出が、思い出されました。

 一緒に空手の道場に通っていた事が、一番濃かった思い出で──なぜ……、死因は何なのか?

けど、知り様がありません。


 瞑目しながら、涙が頬を伝いました。


 早すぎる──ただ、それだけを感じました。



 翌日、明け方に彼の奥様宛てにお悔やみの手紙を書き、香典と共に郵送することにしました。


 仕事の昼休みに近くの郵便局へ行き、現金封筒を購入。


 手紙を現金封筒に入れるときに、念を込めました。


『さよならは、絶対に言わない。あの世で会おう』


 彼に──私の想いが届くであろうか。



 end





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