句の背景

一句目:昨年の俳句ポスト365に投稿した句です。並選でしたが気に入ってます。

昔不良だった男も今では父親になって子供にみかんを剥いてあげている、といったイメージです。


二句目:昔働いていた職場(零細企業)でのこと。ある日、社長のデスクに蜜柑がピシッと並べられていました。社長暇だったのかなぁ〜。


三句目:蜜柑の皮の手触りを詠んでみました。好きな人にひとつの蜜柑でさえも渡せない切ない恋心。


四句目:おばあちゃん家に行くと止めどなく出てくる蜜柑……笑


五句目:「冬の運動会」のワンシーン。主人公の祖父は昔軍人で連隊長。今は会社の会長で家でも厳格を保っているのですが、実は隠れて若い彼女の家に通ってます。

彼女の前では冗談も言えてありのままでいられるおじいちゃん。

ある日彼女の家で床に転がっていた蜜柑を踏んでしまいます。それを見た彼女が「長生きしてると面白いことがあるだろ」と。

句だけ読んだら状況がわかりにくく俳句としては駄目かもしれませんが、昔小説版を読み、そのシーンがずっと印象に残っていたのでこの場をお借りして発表させていただきました。

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【俳句】人それぞれの蜜柑 いととふゆ @ito-fuyu

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