第19話
「随分と気持ち良さそうですね、リリー。あなたの甘い匂いがしますよ」
「そ、そんなこと…あん…おっしゃらないで…ひゃぁんん!」
羞恥心からかリリーシア夫人は首まで赤くしている。
「フフ、リリーは可愛いですね。私を欲しがっているのが分かりますよ」
「い、いやん…み、見ないで…ぁんん…は、恥ずかしいの…ああ!」
リリーシア夫人は自分の顔を自分の手で覆う。
俺はリリーシア夫人の顔を覆っている手を外し赤い小さな果実のような唇にキスをした。
「んんぅ!……むふぅん…ぁ…」
俺のキスにリリーシア夫人は舌を自分から絡めて応える。
「リリーの唇も甘くて酔ってしまいますが私はこちらのリリーの甘い蜜も味わいたい」
唇を離した俺はリリーシア夫人の身体をソファに押し倒すようにしてスカートを捲り上げた。
「やあん!だ、だめです、そこは……ひゃあん!」
強い刺激にリリーシア夫人は身を捩らせて俺から逃れようとした。
しかし俺はガッチリとリリーシア夫人の身体を押さえてリリーシア夫人を翻弄する。
「リリーは甘いですね。美味しいお酒を味わっているようだ」
「やんっ! そ、そこは、だめですううぅ!!」
「ダメじゃなくてイイって言ってください、リリー。私はあなたをイジメたいわけではないのですから」
身体をブルブルと震わせながらリリーシア夫人は快楽の渦に呑まれていく。
「ああ…イイ! イイの! も、もっと、お願い! あぁんん!」
「フフフ、正直なリリーが好きですよ。もっと感じて啼いてください。俺の為に」
「ああん! エ、エミリオさまああぁ!」
「リリー、あなたは素敵な女性ですよ。今夜はあなたと恋ができて良かった」
俺はリリーシア夫人を追い詰める。
リリーシア夫人は身体を大きくブルンと震わせた。
おそらく絶頂が近いのだ。
小刻みに震えるリリーシア夫人の身体がそう主張してくる。
「ああっ! だ、だめえぇ! おやめください! も、もうだめええっ!!」
「そのままイってください、リリー」
全身を震わせてリリーシア夫人が絶頂に達した。
身体がガクガクと激しく痙攣したのでソファもギシギシと軋む音を上げる。
「はあ、はあ、はあ、ああ……」
絶頂を味わったリリーシア夫人は荒い息を吐く。
「リリー、気持ち良かったですか? でもまだ私はリリーを味わいたいです。今度はもっと深くリリーを味わわせていただきますね」
俺は自分の下穿きを緩める。
「ああ…エ、エミリオさま…」
「あなたをいただきますよ、リリー」
「あ、あ、あああっ!!」
リリーシア夫人は身体を仰け反らせるようにしながら甘い啼き声と共に俺を受け入れる。
ああ、この感触は堪らない。
これだから女との性交は最高なんだ!
俺はゆっくりと腰を動かしリリーシア夫人を味わい始めた。
「ああ、リリーの中は熱くて蕩けそうです」
「あんっ! や、やだ、ふぁふん…そんな、しちゃ、やぁん…」
「フフ、何が嫌なのですか? リリーのここは私を受け入れて喜んでいるではないですか」
「いやん! は、恥ずかしい、ですわ! ぁんん!」
「照れるリリーは可愛いですね。もっと甘い声を聞かせてください」
「は、激しくしちゃ、ぁんん! こ、壊れちゃう…ひゃんっ!」
「リリーは壊れるぐらいに激しい方がお好きですか? レーリック伯爵は軍人ですから40歳を過ぎてもリリーを抱き潰すくらい激しく抱きそうですものね」
「ああ、あんっ! あ、あの人とは…こんなには…あうん…」
「おや、レーリック伯爵はリリーを激しく愛してくれないのですか? それは可哀想ですねえ。リリーは激しくする方がお好きなようなのに」
リリーシア夫人の身体をソファに押し付けるようにして俺は激しく腰を動かす。
二人分の重みでソファがギシギシと音を上げて揺れた。
「ああ! やあ! だ、だめえ! ああ、あああっ!!」
再び絶頂が近くなってきたのかリリーシア夫人の声にも余裕は無くなる。
襲い来る快感に必死に耐えているようだ。
リリーシア夫人が絶頂を迎える寸前で俺は一度腰の動きを緩慢なものに変えた。
「あ? え? あ、あの……」
絶頂の手前で止められたリリーシア夫人は戸惑った表情で俺の顔を見る。
俺は緩々と腰を僅かに揺らしながらリリーシア夫人に甘く囁く。
「リリー、私の子種を受け取ってくれますか?」
「っ!? そ、それは…」
「無理にとは言いません。私はあなたを苦しめたいわけではないのですから」
リリーシア夫人は戸惑いながらも俺の顔をうるうると熱に浮かされた表情で見つめる。
「はぁ……ぁ……んんあ!」
俺は片手でリリーシア夫人の胸を揉み、もう片方の手で下半身を愛撫する。
もちろん腰の緩やかな動きも止めない。
三か所を同時に責められてリリーシア夫人に限界が来たようだ。
ブルンッと身体を震わせると顔を赤くしながらリリーシア夫人は小さく呟く。
「きょ、今日は、しても大丈夫な…日ですから……」
「そうですか。私を受け入れてくれるのですね? リリー」
リリーシア夫人の耳元で再度確認をするとリリーシア夫人は僅かに頷いた。
俺はリリーシア夫人にチュッとキスを一度してから再び激しくリリーシア夫人を責め立てる。
「ああ! だ、だめ! そんな激しくしちゃ、やああぁんん!」
激しく責め立てられたリリーシア夫人の身体がビクビクと小刻みに震えだす。
「リリー!あなたは最高です。私を受け取ってください!」
俺は欲望を解放した。
その瞬間、リリーシア夫人も絶頂の波に呑み込まれた。
激しく身体を痙攣させる。
ああ! 気持ちいい! 最高だ!
俺も快楽を味わい頭が真っ白になる。
しばらくして俺は我に返った。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
俺は荒い息を吐き出す。
リリーシア夫人もどこか夢心地の表情で荒い息を吐いていた。
俺は夢の終わりを告げる。
「リリーシア夫人。そろそろパーティー会場に戻りましょう。ベアリス殿も心配されますから」
「……そうですわね、バールデン伯爵様……」
リリーシア夫人のドレスを整えて俺とリリーシア夫人はパーティー会場に戻る。
パーティー会場ではジョシュアとベアリス嬢が会話をしていたが俺の姿を確認したジョシュアがベアリス嬢をリリーシア夫人の元に連れて来た。
「ベアリス殿とはなかなか楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます、リリーシア夫人」
「いえ、とんでもありませんわ。ジョシュア様。今後もよろしくお願いします」
ジョシュアはチラリとリリーシア夫人の横に立っていた俺を見たので俺は僅かに頷いてリリーシア夫人に声をかける。
「それでは私はジョシュア殿とまた少しお話がありますので今夜はこれで失礼いたします。リリーシア夫人」
「はい。またお会いできる日を楽しみにしております」
熱い眼差しで俺を見つめた後にリリーシア夫人はベアリス嬢と話をしながら俺とジョシュアから離れて行った。
ジョシュアが俺に小声で話してくる。
「うまくいったようだな、エミリオ」
「ああ、ジョシュアのおかげだよ。今度何かあったらジョシュアにお礼をするからな」
「それならたまにエミリオのおこぼれを貰うだけでいいさ」
「フフフ、お前も相変わらずだな、ジョシュア。お前の妻になる女は苦労しそうだ」
「お前だけには言われたくないセリフだな、エミリオ」
「冗談だ。もうしばらくはお互い独身を謳歌しようじゃないか」
「ああ、そうだな」
俺とジョシュアはお互いに人の悪い笑みを浮かべた。
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