第3話 衝撃!サメパンチ来訪!

古い木造二階建てのアパートの前に二人で立つ、そうここが私の住んでいる家だ。

「ここが私の家です」

「小さいね!」


二階へと上がる階段を昇ると端の角部屋まで行き、鍵を回しドアを開く

「これが私の部屋です」

「もの少ないね!」


サメパンチを適当に座らせて、今日買ってきた材料と冷蔵庫の中の食材を使って料理を作る、犬用にささ身も茹でる。

「はい、ご飯どうぞ」

「ありがとう!美味しいね!」

「ワン!」


食べ方が汚いぞサメパンチ

あとさっきからちょっとだけ失礼だぞサメパンチ

でも、"ありがとう"が言えて偉いぞサメパンチ


「私、明日学校なんでもう寝たいんですけど…」

そうだ、早く帰ってくれサメパンチ

ついでに犬も持って帰れサメパンチ


「そっか、おやすみ!サメパンチはベッド寝るからビビビは床でいいよ!」

泊まる気かよ、嫌だよ、ふざけるなよ。

なんだその提案、私のベッドに道徳もなければ教養もない、暴力だけが取り柄の豚の糞便よりくせー薄汚い人殺しの臭いがつくだろ、命の恩人なら何してもいいって言うのか、お前は外で寝ろサメパンチ。


「私もベッドで寝たいかなー…ナンテ、て、ていうかそもそも私の家だし…」

「えー…、じゃあしょうがないからサメパンチが一緒に寝たげるよ」


駄目だ、埒があかない。もういいよ、機嫌損ねてこの殺人者の暴力に晒されたくないし、もう大人しくお風呂に入って寝よう。


「!なんだビビビお風呂入るのか!サメパンチも一緒に入る!」


…はぁ。

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サ メ パ ン チ ! ネコサンダー @neko-thunder

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