第3話

寂しそうに笑う女の子を見ていると、なんか不意に守りたくなる。


「僕は湊音っていうんだけど、君の名前は?」


「凪咲(なぎさ)。よろしくね」


「よろしく」


凪咲の顔が少し明るくなったその時。

僕と凪咲の間に突然、ボッと火が点いた。僕は庇うように伏せた。


「なんなんだ、あれは。」


立っていた場所にはまだ炎が灯している。


凪咲がポツリと言った。


「私ってこんなことばっか。誰かと一緒にいるだけで、こんな災難ばっかりだよ。」


俯いて泣きそうな様子だ。


その時、凛とした声が響く。


「そうね。あなたはこのままだと、世界を滅ぼす。」


目の前に現れたのは、黒い着物を来た女の人だった。


「世界を滅ぼすってどういうことですか。」


黒い着物を着た女の人が僕に向き直して言った。


「街中が火の海になるということよ。あれの元凶はその子だから。」


その言葉を聞いてはっと思い出す。いつも見る幻想のことを。そんなことが起きるのだろうか、いや、この力があれば、起きるかもしれない。


「あなたのその力は、知らないうちに人を傷つける。だから、君が殺さないといけない。」


その言葉に湊音驚く。


「なんで、そんなことをしないといけないんだよ。ただ生きているだけなのに。何もしてないだろ。」


何故だろう。いつもだったら、他人事のようにほっとくのに、凪咲だけは、なんだかほっとけない。


僕のそんな様子を見た女の人はふふふと笑った。


「やっぱり君は他の人とは違うね。君に託そうか。」


女の人から地図を渡された。無地の地図。いくつかの場所に光ってる。


「きれい、、」


思わず、凪咲が言葉を溢れた。


「この光っているところに行って来てほしい。いくつか完成させると、凪咲の力は収めてくれるものが出てくる。例えば、お札とか、お守りとか。何が出てくるかはお楽しみ。」


その言葉には、不思議と興味を引き寄せる。


「不幸だと思うのは、色んなことを知らないからだよ。色んな場所に行ってごらん。」


そして、僕と凪咲の旅が始まった。

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のんびり旅日記(仮) 雪夜 @yukiya-kikyouke_no_blog

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