記すするトレーニング

・攻撃2

たとえば誰かを殴ったとき、これは「攻撃」である。

そこからさらに倒れた相手を蹴飛ばしたり、踏みつけたりするのは、攻撃のあとに再び行われる攻撃だ。

つまり、これは「攻撃2」である。

換言するならば「追い討ち」だろう。

「追い討ち」とは「攻撃2」である。

ほかにも今あなたが上着を着ているとする。「着用」である。

寒くなって更にもう一枚上に羽織った場合、これは「重ね着」だ。

言い換えるなら、着用のあとに再び着用しているので、「着用2」である。

「重ね着」とは「着用2」なのである。

「あの『着用』が帰ってくる！ 上着も、下着も、部屋着も、フォーマルも！？ 親子で笑ってあったまる、この冬最高のエンターテイメントを、映画館で！」

着用2

全国ロードショー

という具合である。

こういった言葉をたくさん列挙してみよう。

「念押し」は「確認2」。

「リプレイ」は「再生2」。

「清書」は「記入2」。

「乗り換え」は「乗車2」。

「又聞き」は「伝聞2」。

「替え玉」は「麺2」。

「〆」は「鍋2」。

「あの素晴らしい愛をもう一度」は「あの素晴らしい愛2」。

「サタデーナイトでまた会おう」は「サタデーナイトで遭遇2」。

「二回戦」は「回戦2」。

「二段階右折」は「右折2」。

「再放送」は「放送2」。

「仕切り直し」は「仕切り2」。

「お色直し」は「お色2」。

「ゴムゴムの実」は「ゴム2の実」。

「バイバイン」は「バイ2ン」。

「耳寄り情報」は「み2寄り情報」。

「マンション所有者」は「マンショ2有者」。

「是々非々」は「是2非2」。

「快晴」は「雲0」。

「満席」は「空席0」。

「おばけなんてないさ　おばけなんてうそさ　ねぼけたひとがみまちがえたのさ　だけどちょっとだけどちょっとぼくだってこわいな　おばけなんてないさ　おばけなんてうそさ」は、「おばけ0　おばけ0　ひと1　恐怖0.5　おばけ0　おばけ0」。

「2」は「正の約数2」。

「47」は「正の約数2」。

「171」は「正の約数6」。

「1澗」は「1036」。

「0120-444-444」は「0120-4442」。

「デス・ストランディング2」は「デス・ストランディングデス・ストランディング」。

「二度あることは三度ある」は「度ある度あることは度ある度ある度ある」。

「にじさんじ」は「じじじじじ」。

「サムライ8」は「サムライサムライサムライサムライサムライサムライサムライサムライ」。

「女子十二楽坊」は「女子楽坊楽坊楽坊楽坊楽坊楽坊楽坊楽坊楽坊楽坊楽坊楽坊」。

「教育18死刑9教育18」は「教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育教育」。

「アタック25」は「アタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタック」。

「アタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタックアタック」は「攻撃25」。

それではみなさん、良いアタックチャンスを。

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