第30話 再出発
※ この作品は素人による拙い文章の空想創作物語です。
私はまだ生きていた。
おそらくこのまま倒れていたら死ぬだろう。
だが気力が戻っての激痛は絶えられない。
これは死よりも辛く苦しい。
私は少しづつ治癒魔法を使っていた。
私の中で禁止魔法にしたが 一応修行はしていた。
気力が戻り集中力が保てば治癒魔法の力も増す。
痛みが和らぎ起き上がる迄1週間かかった。
元奴隷の女性達はもうそこには居なかった。
それぞれの帰路についたのであろう。
服や靴。外套などは無事だった。
汚れと匂いでゴミ扱いされたのだろう。
佐藤さんから貰ったカバンは無くなっていた。
あのカバンには20ペリンと くの字に曲がった銀スプーンが入っていた。
最後に。投げ棄てられていた 切ったブーツの上部が2つ落ちていた。
私は全回復した。
そして始まりに戻った気分である。スタートに戻るである。
何故か元奴隷の女性達を恨んではいない私がいた。
おそらく私が同じ立場なら……ひょっとして私も……と思ってしまう。
あの暴力こそ彼女達が味わい耐え そして絶望してきた時間の表れなのだろう。
だが私も学んだ。
これからは助ける側との関わりも無視しなければと………。
病原菌は元を絶つ。そうでないとまた発症してしまう。
なので私はこの地域を統治している王国を滅ぼす事に決めた。
人は幼児の頃は残酷だ。
アマガエルを捕まえ。人形の様に遊び尽くし死んだら終わり。
トンボを捕まえ羽。足。頭を千切っても罪悪感など無い。
アリの行軍を平気で踏みつけ。巣穴に水を流し込む。
だがそれらの経験をし のちに命の大切さも学ぶ事になる。
この奴隷制度は子供の頃から奴隷の命は虫以下と植え付けられて育つ。
そのまま成長し成人になっても命の大切さなど学んではいない。特に奴隷に対しては。
だから合点がいく。
猫バスビスケット村。
ライス。
南波。
たけのこの郷。
何故見下した態度をとるのか。
私の風貌や匂いが奴隷に似ているからだ。
無知な田舎モノ。だが自分達にしたら奴隷と変わりない。これでも親切な方だ。と言う事だ。
遊牧民で学業などと無縁な佐藤さん一団には根底にその様な教育を受けて育っていない。
魔法使い達は死ぬ覚悟が無かった。
自分が生きるのが当り前の様に闘いを挑んだ。
傲慢。高い自尊心。
私はイライラしてきた。
この地域の王を虫以下の様にしてやると決めた。
私はこの地域の事を少し知りたくなった。
そこで道行く旅人に勇気を持って訪ねてみた。
その旅人は『こばやし あき』と名乗った。
『こばやし あき』さんが言うには。
この地域は厳密には西に位置していると言う事。
『もう少し東に行くと大きな街がありますよ!』
と親切に教えてくれた。
私は礼を言い。その後姿に『転移魔法』をかけた。
もしその身に危険が及んだら。即別世界に『転移』する。
『こばやし あき』さん!その世界で楽しい冒険をして下さい。
この東の街 消滅の報せは王都と統治下の地域全てに知れ渡った。
他国や他種族に知られない為にかなり厳しい情報統制が敷かれたみたいだ。
しかも各国に勇者が存在するらしいが 私はその西の勇者をも倒してしまったらしい。
魔法使い発祥の地だけに多くの優秀な魔法使いを輩出しているこの国は今。
9人のトップ魔法使いを王都に集結させた。
まさにファンタジーの定番パターンになりつつある。
本来は10人で「10人の杖」と呼ばれていたらしいが。そのうちの1人。魔法省の老人魔法使いを私が倒したので9人になったそうだ。
10人の杖とはそのまんまファンタジーだと思った。
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