本作で取り上げられるのはタイトルにある通り「小倉百人一首しりとり」。
百人一首の歌でしりとりをするという単純なものですが、このありそうでなかった新鮮なゲームに読む手が止まりませんでした。
とは言っても、本作で中心として描かれるのはしりとりゲームというよりは男の人情物語です。
喧嘩っぱやい男子高校生二人組・河治と児玉を丸く収めるために担任教師のはじめが提案したのが前述の「小倉百人一首しりとり」でした。
「小倉百人一首でしりとりをできるようになったら喧嘩を受けよう」
そう彼は告げ、すぐ喧嘩を吹っ掛けてくる二人に百人一首をひたすら覚えさせていきます。果たして河治と児玉の行く末は――。
和の伝統文化をこう活かすか、と素敵な着想に感服させられました。面白かったです。