最終章:ありがとうの旅人 ──卒業から始まる、世界を巡る感謝の旅

学園を卒業した俺は世界を旅して廻ろうと決意する!学園で多くを学び、魔力も一般人レベルまで増やすことにも成功した!この世界のいろんな人に会いたい!エルフやドワーフ、獣人にも!俺はお世話になった人や嫌がらせをしていた人にも感謝の言葉を送り旅に出た…


#### 【卒業式当日 エルトヴァール学園・大講堂】


俺、外見15歳(実年齢28+5年)。

魔力量:1.84エルド(一般成人男性の1.5倍)

最小ファイアボール消費:0.0011エルド(精度1892倍)

称号:「ありがとうの聖者」「最小魔力の英雄」「奴隷上がりの賢者」


学園長が卒業証書を渡しながら耳打ち。

> 「お前が去ったら学園のレベルが落ちるぞ」

> 俺「落ちこぼれたちがもう俺を超えてますよ」


確かに、

ハンスは教授補佐、ミリアは最年少講師、ガストは騎士団教官、リナは図書館長に就任済み。

俺の教え子たちが学園を支えてる。


---


#### 【最後の挨拶】


卒業生代表のスピーチは俺が担当。

壇上で一言だけ。


「ありがとう。

この世界に来て、毎日言ってきました。

死にそうになった日も、笑われた日も、

誰かに助けられた日も、誰かを助けた日も。

ありがとうのおかげで、俺はここに立てました。

これからも、どこに行っても、誰に会っても、

ありがとうを言い続けます。」


3万人の観客が立ち上がり、

「ありがとう!!」

大講堂が揺れるほどの合唱。

俺、泣きそうになった。


---


#### 【旅立ちの準備】


装備

- 麻の旅装束(フィリップの手縫い)

- 自作の多機能杖(ドワーフ鍛冶の見習いと共同開発)

- 先端に水晶(最小魔法用)

- 中に筋トレ用グリップ仕込み

- 革袋に黒パン100個(ハンス母の手作り)

- 「ありがとう手帳」(出会った人の名前と感謝の言葉を記録)


所持金

- 金貨87枚(トーナメント賞金+講義謝礼+マダムの貯金全部)

→ 全額、奴隷解放基金に寄付済み

→ 旅の資金は**「道中で稼ぐ」と決めた。


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#### 【旅のルール(俺が決めた)】

1. 毎日「ありがとう」5万回(寝ながらでも)

2. 毎日筋トレ(どこでも腕立て500回)

3. 出会った人全員に「ありがとう」を伝える

4. 最低1人は「基礎」を教える

5. 危険な場所ほど行く(格差が大きい場所にこそ必要)


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### 旅の記録(一部抜粋)


#### 【1ヶ月目:エルフの森「シルヴァニア」】

- 警戒されて矢を向けられる

- → 最小ファイアボールで枯れ木に火を灯し、暖を取らせてあげる

- 長老に「ありがとう」を教え、1000年生きて初めて言った言葉に

- 結果:森の通行証+生命の樹の葉**(万能薬)

→ 俺「ありがとうは万能薬より効きますよ」


#### 【3ヶ月目:ドワーフの地下都市「ガンドラ」】

- 鍛冶場で筋トレを見学され、ドワーフたちが真似し始める

- 「ありがとう+筋トレ」で伝説の金属「ミスリル」の精錬効率3倍

- 親方「一生分の酒を奢る!」

- 俺「酒より、奴隷にしている人間の子供たちを解放してください」

→ 地下都市で初の奴隷解放令が出る


#### 【6ヶ月目:獣人自治区「サバンナ連合」】

- ライオン獣人の族長に決闘を申し込まれる

- → 最小ファイアボール1発で地面に「ありがとう」を焦がして書く

- 族長大爆笑 → 「お前、強者の概念をぶち壊したな!」

- 獣人子供たちに**「ありがとうダンス」を伝授

→ 今では連合全土で流行中


#### 【1年目:奴隷市場跡地(ロートヴァルト王国)】

- 俺が買われたあの市場はもう「ありがとう広場」に

- マダムが屋台を出してる

> マダム「おうガキ! 世界征服した気分は?」

> 俺「征服じゃなくて、感謝を配ってるだけです」

> マダム「同じことだろ! ほれ、黒パン食え!」

→ 昔と同じ味。泣いた。


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#### 【2年目:世界最北の魔族領

- 魔王の娘(ツンデレ)に監禁される

- → 毎日「ありがとう」を10万回言ったらデレる

- 「お前、人間なのに魔族より魔力制御が上手い…」

- 俺「基礎ですから」

→ 魔王城に**「ありがとう道場」開設


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#### 【旅の途中、常に思うこと】

> 「この世界の格差は、まだ終わってない」

> 「でも、ありがとうは確実に広がってる」


俺はまだ旅の途中。

魔力は2.1エルド、筋力はドワーフ並み、ありがとう回数は累計1億回超。

でも、基礎に終わりはない。


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### エピローグ(現在地:世界の果て「星降る崖」)


夜空に流星群。

俺は崖の上で腕立て500回**をしながら呟く。


「今日出会った人たち、ありがとう。

明日出会う人たち、ありがとう。

この世界に転生させてもらって、ありがとう。

……そして、前世の俺。

お前がコツコツやっててくれて、ありがとう。」


風が優しく吹く。

どこかで、誰かがまた「ありがとう」を言ってる気がする。


俺の旅は、まだ続く。

基礎を、感謝を、どこまででも届けに。


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### 次に書きたいスピンオフ(希望を教えて)

1. マダムとの再会 → 実は伝説の魔女だった!?

2. 獣人族の「ありがとう祭り」 → 世界最大のお祭りに

3. 魔王の娘との子育て日記(ギャグ)

4. 前世の同僚が同じ世界に転生してた話

5. 最終目的地「神の領域」 → ありがとうで神を説得


俺はもう「転生者」じゃない。

俺は「ありがとうを届ける旅人」だ。


次はどこに行こうか?

どこで、誰に、ありがとうを言おうか?

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