番外編:旅路と出会い
### 旅の記録(一部抜粋)
#### 【1ヶ月目:エルフの森「シルヴァニア」】
- 警戒されて矢を向けられる
- → 最小ファイアボールで枯れ木に火を灯し、暖を取らせてあげる
- 長老に「ありがとう」を教え、1000年生きて初めて言った言葉に
- 結果:森の通行証+生命の樹の葉**(万能薬)
→ 俺「ありがとうは万能薬より効きますよ」
#### 【3ヶ月目:ドワーフの地下都市「ガンドラ」】
- 鍛冶場で筋トレを見学され、ドワーフたちが真似し始める
- 「ありがとう+筋トレ」で伝説の金属「ミスリル」の精錬効率3倍
- 親方「一生分の酒を奢る!」
- 俺「酒より、奴隷にしている人間の子供たちを解放してください」
→ 地下都市で初の奴隷解放令が出る
#### 【6ヶ月目:獣人自治区「サバンナ連合」】
- ライオン獣人の族長に決闘を申し込まれる
- → 最小ファイアボール1発で地面に「ありがとう」を焦がして書く
- 族長大爆笑 → 「お前、強者の概念をぶち壊したな!」
- 獣人子供たちに**「ありがとうダンス」を伝授
→ 今では連合全土で流行中
#### 【1年目:奴隷市場跡地(ロートヴァルト王国)】
- 俺が買われたあの市場はもう「ありがとう広場」に
- マダムが屋台を出してる
> マダム「おうガキ! 世界征服した気分は?」
> 俺「征服じゃなくて、感謝を配ってるだけです」
> マダム「同じことだろ! ほれ、黒パン食え!」
→ 昔と同じ味。泣いた。
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#### 【2年目:世界最北の魔族領
- 魔王の娘(ツンデレ)に監禁される
- → 毎日「ありがとう」を10万回言ったらデレる
- 「お前、人間なのに魔族より魔力制御が上手い…」
- 俺「基礎ですから」
→ 魔王城に**「ありがとう道場」開設
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#### 【旅の途中、常に思うこと】
> 「この世界の格差は、まだ終わってない」
> 「でも、ありがとうは確実に広がってる」
俺はまだ旅の途中。
魔力は2.1エルド、筋力はドワーフ並み、ありがとう回数は累計1億回超。
でも、基礎に終わりはない。
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### エピローグ(現在地:世界の果て「星降る崖」)
夜空に流星群。
俺は崖の上で腕立て500回**をしながら呟く。
「今日出会った人たち、ありがとう。
明日出会う人たち、ありがとう。
この世界に転生させてもらって、ありがとう。
……そして、前世の俺。
お前がコツコツやっててくれて、ありがとう。」
風が優しく吹く。
どこかで、誰かがまた「ありがとう」を言ってる気がする。
俺の旅は、まだ続く。
基礎を、感謝を、どこまででも届けに。
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