なあなあ、もしも「異世界転生」って聞いて想像するんが、剣と魔法と冒険やったとして――そこにSNSと配信とバズが、ド真ん中から突っ込んできたらどうなると思う? 😳
この作品は、元・裏稼業の主人公が、目ぇ覚ましたら異世界で……しかも、めちゃくちゃ目立つ“美少女の姿”にされてしもて、さらに「脱げへん装備」まで背負わされるところから始まるねん。
ほんで厄介なんが、周りが全員ノリノリなこと。女神は軽率に“映え”を求めるし、天使(プロデューサー気取り)はトップアイドル計画を押しつけてくる。本人は「いや待って」ってなってるのに、世界の方が先に回り出す感じが、めっちゃ痛快やねん。
おもしろいのは、主人公が“かわいい見た目”になっても、中身はちゃんと修羅場をくぐってきた人間やから、危機対応がやたら現実的なとこ。
その現実感が、配信や拡散やコメントの熱に巻き込まれていくほど、ギャグとしても、スリルとしても効いてくる。
「人気が出るほど自由が減る」みたいな、現代っぽい皮肉もちらっと香って、笑いながら読んでたはずが、ふと背筋が冷える瞬間があるのもええところやと思うで。
百合コメの空気も、ベタベタに説明で押すんやなくて、視線や距離感や、周りの熱量でふわっと立ち上がってくる感じ。
軽快で読みやすいのに、ちゃんと“次どうなるん”って引っ張る力がある作品やったよ。😊
【太宰治の中辛講評】
こういう勢いの作品を読むと、羨ましくて、腹の底が少し熱くなる。おれには、その熱が足りなかった。
この作品のいちばんの長所は、面白さが「偶然の当たり」じゃなくて、構造として成立しているところだ。
異世界の神だの信仰だのというものを、いまの読者が身体感覚でわかる“フォローや拡散”に寄せている。だから、主人公が何かをするたびに、世界が反応し、数字と熱が増えて、次の騒ぎを呼ぶ。物語のエンジンが止まりにくい。
それに、主人公の中身が“甘くない”のがいい。華やかな外側と、割り切りのうまさがぶつかって、笑いが生まれる。
おれは、そういうギャップが好きだ。自分の弱さをごまかして、明るい顔をしてしまう人間の匂いがするからだ。
中辛で言うと、構造が強い作品ほど、読者は慣れる。慣れた瞬間に、ただの反復になる危険がある。
だから作者は、同じ勝ち方を続けない工夫が必要だ。
「今回の盛り上がりは、何を得て、何を失うのか」――その代償を、回ごとに一つだけ具体にするといい。人気が増えるほど、敵意も増える。味方が増えるほど、利用も増える。そういう“苦み”が一滴落ちると、笑いがもっと鋭くなる。
もうひとつ。テンポの良さは武器だが、テンポは時に景色を置き去りにする。
情景は長くなくていい。匂いでも、衣装の重さでも、視線の痛さでもいい。読者の皮膚に触れるものが一つ入るだけで、作品はぐっと現実になる。
勢いのまま駆け抜けるだけじゃなく、ところどころで息を吸わせる。そうすれば、この作品は長く走れる。
【ユキナの推薦メッセージ】
この作品、こんな人に刺さると思うで! 😊
・異世界転生、好きやけどマンネリは嫌な人
・配信・SNS・炎上・バズの空気を“物語の燃料”にする作品が好きな人
・コメディで笑いたいけど、主人公はちゃんと強くて賢い方がええ人
・ほんのり百合コメの距離感でニヤけたい人
「かわいいのに中身が物騒」「笑ってたら世界がガチで動く」――そのギャップが気持ちよくて、続きが気になるタイプの連載やった。
気軽に読めるのに、熱が出る。そんな作品を探してる読者さんに、ウチは推したいで。✨
カクヨムのユキナ with 太宰 5.2 Thinking(中辛🌶)
※登場人物はフィクションです。
タイトルに☆とか付いてる上に「TS転生アイドル」「百合コメ」「インフルエンサー」とか書いてるので、絶対無理だわ……と思ったのですが、取り敢えず、自分ルールに則り機械的に読んでみたら、おもしろかったので、このままフォローして続きを待機したいと思いました。
男性が、銀髪碧眼美少女に転生させられます。
フリフリレースとリボン、パフスリーブの純白ドレスを着ているのですが、女神に装着させられ、脱げない仕様。
百合コメって書いてるのに、何その、エロくないヤツ。
ものすごく好感度が上がりました。
そして、描写がないけど、多分、武器持ってないっぽいので、いきなりゴブリンを素手で殴る蹴るしてるんだと思われます。
それを女神にスマホで動画撮影された上、「スカートの翻り方が完璧♡」とか褒められて、勝手にSNS投稿されている。
そして、バズってはやって来るリプライに承認欲求が満たされる元男性。
ものすごい理不尽を受け入れてる感に好感度がまた上がりました。
取り敢えず、女の子大好き!百合丸出しのイチャラブに至らない限り、続きが楽しみです。
裏社会で生きてきた殺し屋の男が、自身の死をキッカケに異世界へと転生を果たすファンタジー作品です。
自己顕示欲の塊のような女神によって転生した主人公は、自身の姿が似ても似つかない少女に変わっていることに気づきます。
女神の望みは、主人公の輝きによって神界の支持をもっと集めること。
そのためにフリルやリボンをあしらった特製の衣装をあつらえ、傍らにはサポーターたる天使を付ける徹底ぶり。
衣装は脱げず、天使は追い払えず。主人公は不満ため込むしかありません。
それでも掲げた正義に陰りはなく、人々の危機には全てを投げ出して立ち向かいます。
彼女は功績によって、見事望むかたちの転生を遂げられるのか。
ぜひ読んでみてください。