カクヨムは「新規がログインできないオンゲー」

データと構造で解明“読まれない”理由とAI時代の生存戦略

　本稿では、以下の点をデータと構造から徹底的に考察します。

​　1. カクヨムで読まれにくい構造的要因

　2. 「小説家になろう」と「カクヨム」の致命的な違い（データ比較）

​　3. AI小説の氾濫がカクヨムに与える深刻な影響

​　4. プラットフォーム依存から脱却する今後の生存戦略

​　5. 最後に、「なろう」が作者に提供する分析ツール「カササギ」を紹介します。

​　カクヨムでの活動に悩む全ての作者に捧げる現実的な分析レポートです。

　カクヨムで自作小説を読んで貰えない原因として私が考えたものを5つ挙げ、その他にも質問を重ねて得た結論を「カクヨム」と「なろう」の違いとして、Copilotにまとめて貰いました。

　📚 カクヨムで読まれにくい原因（5点）

　1. 利用者数と層の違い

　なろうに比べ読者の母数が小さく、ランキング依存度が高い。新人は露出が難しい。

　2. 前書き・後書き欄の欠如

　読者との距離を縮める仕掛けが少なく、ファン化しづらい。直接の原因ではないが副次的要因。

　3. タグ数（最大8個）

　検索導線が弱く、差別化が難しい。入口で見つけてもらいづらい。（※タグ欄の工夫・カクヨムはタグ欄が8つだが、1欄に複数のタグを入れる裏技は可能。）

　4. 更新リストがない

　なろうのように「更新で再浮上」ができず、フォロワー通知頼み。初心者は特に不利。

　5. 季節要因

　夏休み・冬休みはPV増、11月など中間期は減少。影響はあるが構造的要因ほど大きくはない。

　🧭 総合結論

　- 直接的要因：

　①利用者層の違い、③タグ制限、④更新リスト欠如

　- 副次的要因：②前書き・後書きの欠如、⑤季節要因

　→ 特に「更新リストがない」「タグ戦略」が致命的。

　📊 季節・イベントの影響

　- 夏〜秋は旅行やイベントでアクセス減。

　- 12月〜2月はカクヨムコンや年末年始休暇でアクセス増。ただし投稿数も爆発的に増え、競争率は跳ね上がる。

　🌏 社会的背景

　- 読書人口そのものが減少傾向。

　- YouTubeやSNS、AIとチャットで会話(LLM)などの娯楽が主流化し、長文読書は敬遠されやすい。

　→ プラットフォーム構造だけでなく、社会全体の流れも影響。

　🧩 自主企画の限界

　- 「読み専歓迎」とあっても、読み専アカウントには自主企画ページが表示されない仕様。

　- 実際には作者同士の交流機能に近く、読者獲得には直結しない。

　⚖️ なろう vs カクヨム

　- なろう：読者の母数が圧倒的。更新欄や新着で再浮上が可能。品質での勝負が成立しやすい。

　- カクヨム：読者の母数が小さく、ランキング依存。作者交流や企画参加が主な旨味。

　👉 読まれたいならなろう、交流したいならカクヨム。

　🔮 今後の予測

　- AI小説の氾濫は続き、ランキングはノイズ化。

　- なろうは母数の厚みで持ちこたえるが競争率は上昇。

　- カクヨムは母数が小さいため、AIスパムに埋まると即座に埋没リスクが高い。

　- 生き残る鍵は「ランキング依存からの脱却」＝SNSや外部活動で読者を直接誘導できる作者。

　🎮 比喩で言えば

　- カクヨムは「新規ユーザーがアバターを作ってもログインできないオンラインゲーム」に近い。

　- 入口の狭さはAI小説がランキング入りする以前から存在し、AI小説はその上に乗った“追い打ち”。

　- 新規参入に旨味が薄いのは構造的問題が原因。

　✅ 戦略的まとめ

　- 読まれたい／品質勝負 → なろう

　- 交流したい／感想が欲しい → カクヨム

　- AI小説は両方に影響するが、致命的なのはカクヨム

　📊 数字比較（2025年時点の公開情報より）

　★小説家になろう　☆カクヨム

　掲載作品数

　★約110万作　☆約31万〜54万作

　登録ユーザー数

★約260〜270万人　☆非公開（推定数十万人）

　月間PV

　★約20億PV　☆約5億PV前後（推定）

　月間ユニークユーザー

★約880万人　☆非公開（推定100〜200万人）

　作者／読者比率

　★なろう作者：読者 ≈ 1:8〜1:10

　☆カクヨム作者：読者 ≈ 1:3〜1:5

　ここまで読んでくれた人に、カササギを紹介したかったのですが、Copilotが嘘を吐いてきやがりました。

　続きはGeminiにバトンタッチします。

　🐦 カササギ（KASASAGI）

「小説家になろう」の運営（株式会社ヒナプロジェクト）が提供する公式の**「アクセス解析システム」**の名称です。

　​📈「カササギ」の有能さ

　​**読者の離脱ポイントを正確に特定できる**

　​話ごとの分析：作品全体のPVだけでなく、「第何話」が何人に読まれたか（PVとユニークユーザー数）がわかります。

　​離脱の可視化：「前の話は100人読んだのに、次の話は80人しか読んでいない」という**"読者が読むのをやめた箇所"**が一目瞭然です。

　​流入経路の把握：読者がランキングから来たのか、検索から来たのか、外部サイトから来たのかがわかります。

　​リアルタイム性：日別・時間別でアクセスの動向を追えます。

　​結論：

　単なるPVカウンターではなく、「作品のどこが面白く、どこで読者が飽きたか」をデータで分析できる。作品改善（リライト）のための最強の分析ツールです。

　現場からは以上です。

　カクヨム運営さんの動向に注目したいですね。

　個人の良心に訴えた投稿数の制限のみでは、多少の時間稼ぎが望める程度で、「投稿しても読まれない現状」の打破には届きません。

　カクヨムの現状を知ったところで、

　異世界テンプレ小説にしたのがコチラ↓

https://kakuyomu.jp/works/822139839441916674/episodes/822139839442001992