第12話 大元帥、凱旋ス!!

ここは東京湾。


連合艦隊はキンメル率いる米太平洋艦隊を殲滅し、見事な勝利を飾り凱旋。


また生き残ってた兵士や軍人を武装解除を条件に帰してあげた事も、

武士道の鏡と世界から賞賛。


さすが世界のアドミラルトーゴーと敵のアメリカ軍からも賞賛される。




湾入口には大漁旗を掲げた漁船が艦隊の凱旋を祝ってた。




「「「東郷艦隊ばんざ~~い!!」」」




呉や佐世保組も同様に迎えられ、凱旋ムードで日本は沸き返る。




東京湾には全戦艦が帰港し、帝都沖に錨を下す。




岸壁には陛下がお待ちになり、東郷と山本がランチで上陸。




「東郷、御苦労であった・・。」




陛下より労いの言葉を頂き、感謝する東郷と山本。




「陛下、今時の大戦がおいどんの最後の御奉公とないもす。


最初は勝ちもしたが、全戦全勝は絶対に無かと断言しもす。


アメリカは膨大な資源がある強い国家でごわす。


じゃっどん、おいどんは負けるつもりは無かとです。

勝つ為にこの数年に全てを賭けて準備しもした。

陸さんにはスマンどん、ヨカマネシゴロの士官はイラン。

英雄になりたいなら鉄砲の弾の中を潜れ。

後ろで指揮しても部下は従わん。

敵の死体を目の前で見て初めて兵隊にないもす。


陛下、勝って兜の緒を締めよ!で今後も闘いを続けもす。」




東郷は鹿児島弁混ざりの丁寧な言葉で陛下に戦果を語り、今後の戦争の構想を話す。


陛下もウンウンと聞き、江戸時代、明治、大正、昭和を生き抜いた伝説の英雄を称える。




連合艦隊は一旦解散し、母港に帰りドック入りして補充、戦訓を取り入れた改造を施す事となる。




戦闘機部隊は各陸上基地で新規更新し、ベテランは休養に入り、

後に訓練部隊に配備。




また同行した映画班の撮影した映像が「嗚呼凱旋、東郷艦隊の軌跡」と、

題を打たれ全国で封切り。


映画班は後に架空怪獣映画で有名になる円谷英二。




映画は海ゆかばの壮言な音楽が流れ、太平洋を堂々と行進する大艦隊。

そして敵艦隊と渡り合う連合艦隊の咆哮。


払暁の闇を破る猛獣。


蒼空を駆ける我が新鋭戦闘機零戦。


全てが実写。


撃墜シーンは零戦にカラーガンカメラを搭載して撮影したホンモノ。




全てが実写で大型戦艦大和の名前も公表。>同型艦武蔵、信濃も。


信濃は開戦時には未完成で不参加でしたが。




映画は全世界に公開され、敵側のアメリカでも封切り。


敗れる同胞の姿、敵の情けで帰国した艦隊の面々。

降伏時のハルゼーと東郷の会談も収められ、全てが世界に知られる。


全てが公開された事で、アメリカ大統領の株は暴落。


またハルノートを作ったハルは解雇。




ルーズベルトは映画を見て歯ぎしりし、後にラジオで国民に問う。




「偉大なる我が合衆国国民よ、我等は先の海戦で敗北した。


だが全てはこれからだ。JAPのトーゴーに勝てる新鋭戦艦を作ろう!!


KILLJAP!!!」




威勢良く吠えるが、国民は冷めていた。




JAPとバカにするがバカなのは我等だろうが。


世界のトーゴーに負けて尻尾巻いただけの癖にと・・。




だが戦争は始まった。




負けてはならぬのだ。




アメリカは総力をあげ、新鋭戦艦の建造に入る。

ヤマト型を上回る大戦艦を!と。


役立たずだった空母は後回し。




太平洋沿岸、並びに大西洋側でも戦艦の建造ラッシュが始まる。


アメリカは総力を挙げ戦艦を!!と建造しまくるのだ。




それをスパイ情報で知った東郷はニヤリと笑い。。




「目論見通りとなった・・。」




と、言ったとか・・。







後書き

凱旋編です。映画も全世界で公開します。


航空機の能力を知らせず、戦艦の破壊力を前面に出しました。

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