第16話 相談
顔合わせ?の日の夕方
家の縁側にお嬢様と2人で座っていると
「誠二、花火大会に行きたい」
「お嬢様、お言葉ですが顔が腫れてますけど良いんですか?」
「それは良くないけどさ、私達婚約者どうしだよね?」
「そうですよ?どうかしました?」
「じゃあ、私がお嬢様としてのお願いはこれで最後 お嬢様呼びと敬語は止めて。後ついでに誠二の上に座らせろ」
「別に座って貰うのは自由ですが何故です?」
「誠二と私の間に壁があるように感じるから」
と言いつつ、膝の上に座ったお嬢様に
「そうですね じゃあ、これからは奈織って呼ぶね!」
「うん!それで、学校ではいつも通りなの?」
「そうで…そうだね、いつもどうりで良いと思うよ」
「えぇ~何でなの?」
「いや、夏休みの間に同級生が婚約者どうしになってたら怖いでしょ」
「何で?いいじゃん。お互い18歳になったら婚姻届け出しに行くって言ってたから、名字が変わって気づかれるよ?」
「じゃあ、その日まで隠しといて。まぁ、親しい人には言っていいと思うよ」
「うん!」
「ところで、何で抱きついて泣き叫んでたの?」
「え!?あ、え~と その…誠二の事が…す、好きだったからぁ…」
そう言った奈織は、顔が赤く染まっていた。
「そう…だったんだ」
そう答えた瞬間、空に2人を祝福するかのように綺麗な色とりどりな花が咲き、2人の顔を様々な色に染めた。
そして、花火に見惚れていると
チュ
と音が鳴ると同時に首筋に柔らかい感触がし、奈織の顔を覗き込むと少しイタズラっぽく笑った。
花火が終わる頃には、奈織は寝ていた。多分、今日1日で色々な事がありすぎて疲れたのだろう。なので、部屋まで抱き抱えて連れていく途中に
「せいじぃ、何処にも行かないでね」
と寝言で言ってきたので
「何処にも、行きませんよ」
と返しておいた
そうして、僕たちの夏休みは幕を閉じた
~斎藤視点~
奈織について、色々調べると菊田グループの娘と言うことがわかった
夏休みの始めに親父に頼み込んで菊田グループにお見合いを申し込んだ所、帰ってきた返答は
「考えさせて頂きます。」
それだけだった。そして、夏休みの最終日にきた返答には
「婚約者が他にできたため、お断りします。」
…は?
なんで何だよ 俺が最初に申し込んだはずだぞ、おかしいだろ。しかし、まだ手はあるそれは
駆け落ち
そいつ(婚約者)から、奈織を奪い取ればいい。そう考えた、俺はまず婚約者の相手を調べていくと最有力候補に上がった名前は
竹田誠二
そう、クラスのあいつだった。
は?あの陰キャが奈織の婚約者?釣り合わねぇだろ。あいつからだったら、簡単に奪えるだろそう思いながら。
あとがき
2
あと、短いのは本当にすいません
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