第15話顔合わせ

そして、顔合わせ当日。会場となったのはこの屋敷で長谷部さんから「お嬢様と一緒に部屋で待機しておくように」と言われたので部屋に入るとそこに居たのは普段見ている人は、気づくほどやつれたお嬢様だった。


「お嬢…様、大丈夫ですか?」


そう問いかけても反応もなく静かに待っていると長谷部さんが


「お相手方の準備が整いましたので、こちらへどうぞ」


そうして、案内された部屋に行くと


「は?」 「え?」


座って居たのは自分の親と旦那様達だった


「すいません、お相手の方は?」


そう聞くと、お父さんが


「?何を言ってるんだ。お前だぞ」

「うん、誠二くんだよ」


?しか頭に浮かばなかったので今度はお嬢様が


「私の婚約者は誠二…なの?」

「そうだ」

「なんですか?旦那様、相手を言って無かったんですか?」

そう言われた、直後お嬢様が抱きついてきて


「よかったぁ~、よかったぁ~」と泣き叫んでいた。そして、長谷部さんも少し泣きそうになっていた。


~奈織視点~

長谷部さんに呼ばれて、あぁ、これでついに誠二とはただの執事とお嬢様の関係になってしまうんだな。そう思いながら誠二が開けた部屋に居たのは、お父さん達と誠二のお父さん達で脳の思考が停止して

誠二が


「すいません、お相手の方は?」


そう聞くとお父さん達が肯定するので私がもう一度


「私の婚約者は誠二…なの?」


と聞くとまたしても「そうだ」と帰ってきた。その瞬間、嬉しさと安心感で誠二に抱きつき泣き叫んだ。


そして奈織がしばらく、誠二にコアラのように抱きついていた。そして、お昼ご飯を食べる時も膝の上に座りお父さんを睨んでいた。

そして、食べ終わり


「お父さん、   はっきりと言わなかったの」

 

そう言いながら、怒り散らす奈織の姿があった。


「だって、ドキドキ感があった方がいいか

「そんなん、要らないよ。余計なことするな!」

「はい、すいません。何でもするので許してください。」


そう言うと、奥様が悪い顔で取り出したのは

マシンガンだった(もちろんエアガン)をしかも、二挺


「奈織、これを好きなだけお父さんに撃ち込みなさい。」

「え、あ、ちょっとそれは…

「貴方、するって言ったわよね」

「あ、はい 申し訳ありませんでした。」

「誠二くん、あいつを縛り上げないさい」

「わかりました」

「え、何?君もそっち側なの。」

「そりゃ婚約者が泣かされたら、例え旦那様でも縛り上げますよ」

「あらあら、奈織ちゃんいい旦那様を持ったわね」

「うん!ところで誠二、引き金ひいても撃てないんだけど?」

「あぁ、セーフティーがかかってますね。

これで撃てますよ。」

「ありがとう。それじゃ覚悟を」

「え、ちょっと待てぇぇぇぇぇ、 痛ぁぁぁぁぁい」

「じゃあ、もう一回」

「はーい、どうぞ」

「あ、秘密って約束した誠二のお父さんも同罪だよね?」

「そうですね」


そうして、マガジン内のBB弾を枯らすかのように、成人男性2人にお嬢様は撃ち込み続けのであった。


あとがき

婚約者と言う、恋人のワンランク上の存在になった2人。これからも、続くのでよろしくお願いします。

作中に出てきた、マシンガンを撃ち込み続ける行為は皮膚にBB 弾がめり込む可能性がございますので【】真似しないでください。私も小さい頃にエアガン(10禁)を自分に向けて発射したところ痕が1ヶ月消えませんでした。

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