婚約者になった執事とお嬢様

第17話 文化祭の季節

夏休みも終わり、次に来るイベントと言えばそう文化祭だ。この学校では、3日間にかけて行われるらしく各クラスで模擬店も行われる。

そして、このクラスで決まった模擬店は


メイド喫茶


他にも、お化け屋敷等の意見があり女子達は嫌だと言っていたのにも関わらず斎藤が


「メイド喫茶で良いんじゃない?」


の一言で女子達が手のひらを返しメイド喫茶に決まった。そして、担当の振り分けで…


「じゃあ、衣装制作の班になってくれる人いますか?」

そう聞かれても、誰も手を上げずクラス委員が困っているとこうが、


「誠二が中学の時、裁縫が上手かったんで適任だと思います。」

そう言ったので睨むと『やってやったぜ』見たいな顔をしてきた。

「じゃあ、竹田さんが衣装制作で良いですか?」

と言ってきたので

「女性の服も作るとなると、女性の方もいた方が良いと思うんですけど。」

「確かに…、そうですね。では、女子の方でやってくれる人いますか?」

そう聞くと一人てが上がったので

「それでは、竹田さんと森田さんお願いします。」

そう言われ、奈織はメニュー班、斎藤がリーダーとなった。それぞれの班に別れ作業し始めると

「よぉ、竹田。メイド服の衣装の案これで行けよ」

そう言って、斎藤が置いていった参考画像を見ると見事なまでのミニスカで上半身は体のラインがくっきりとでるものだったので、森田さんに


「斎藤がこれで行けって置いてったんだけど…」


そう言いながらを見せると女子達が集まってきたが反応は


「「「うわぁ~、絶対に無理!」」」


そう言われたので、取り合えず、自分が調べた画像を見せると


「「「絶対にこっちがいい」」」


見せた画像には、ロングスカートで体のラインがハッキリとしない物を見せたのだった。

しかし、斎藤の過去を知るものから、「自分の意見が通らないと激怒する」と言われたので、表き向きには、ミニスカで行くが実際はロングスカートで行くことが決まった。

そして、森田さんが女子の採寸をしているうちに自分は生地を見に行くと


「お客様、何かお探しですか?」


そう、声をかけてきたのは、奥さまだった。


「え?何で働いてるんですか?」

「何でって、パートだもん」

「いや、旦那様は…」

「あー、正造なら最近は海外の親戚の所で働いてるわよ」

いや、そうじゃないけど…取り合えず話すと、


「じゃあ、これでいいんじゃない?」


そう言いながら、出してきたのは安くて厚めの紺色が少しかかった黒色の布と白い布で

それを買い学校に戻ると


「買ってきました~、そう言いながら家庭科室に入り割り当てられた机に行くと


「わぁ、いいじゃん。」

そう言いながら、女子達が集まりあれこれ言っていい始めたので廊下に避難していると、奈織がこっそり


「誠二、ロングスカートを提案してくれてありがとう。」

そう言ってきたので


「男の僕でもあれは引くよ」

そう、笑いながら答えると


「え、男子って短い方が喜ぶんじゃ無いの?」

「いやいや、それは一部の人だけだよ」


そんな、話をして別れて直ぐに森田さんから


「型紙はこれで良いかな?」

と声をかけられたので、

「うん、いいと思います。男子の制服はスーツっぽいので作らなくても大丈夫です。」


そう言って、生地から型紙どうりに切り出していると


「よぉ、竹田。進んでるか?」

「ええ、進んでますよ。」

「そうか、案外仕事早いんだな」

と少し、馬鹿にしてきたが落ち着いて

「こんな話をしている間に、他の問題解決した方がいいんじゃないです?店長さん」

そう言って返すと、

「あぁ、そうだな」


そんな、やり取りを見ていた森田さんから


「竹田さんって、意外と大人なんだね?」

「ええ、まぁ喧嘩したところで良いこと無いですからね」

「私だったら、裁ちばさみで喉元掻き切りそうになってしまいそうだけど」


そう言われたので、この人は絶対に怒らせない。そう心に決めた


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