第12話 沖縄へ行こう1
旅行当日
「行ってきまーす」
そうお嬢様が家を飛び出して行ったので、僕はスーツケースを二つ抱えながら飛び出して行ったお嬢様を追いかけて行くと。
「おーい、誠二速く速く」
「ハァハァ、ちょっと待ってください。さすがにスーツケース2個抱えながら走るのはキツいですよ。」
そう言いながらも、追い付いた僕だが以前のパーティーで執事の先輩から『女性の方がおめかしされていたら、褒めるのがマナーです』そう言われたことを思いだし
「お嬢様、そのワンピースとても可愛らしくてお似合いですよ。」
「え?あ?う、うん。ありがと
誠二のポロシャツも似合ってるよ」
「ありがとうございます」
そう話しつつ、2人で電車を乗り継ぎ空港へ向かった。
~奈織視点~
先に行った私をスーツケースを二つ抱えながら追いかけてきた誠二に驚いていると、
急に
「お嬢様、そのワンピースとても可愛らしくてお似合いですよ。」
そう褒められたので少し驚きながらも誠二の服を褒めながら空港に向かった。
~誠二視点~
「奈織さん、そっちは国際線ですよ。国内線なのでこっちです。」
「え?うん。わかった。」
そして、受付と手荷物検査を終えてラウンジ(ゴールドカードの人専用)で昼食を済まし休憩してると、
「ねぇ、誠二?何で学校の時の呼び方なの?」
「考えてください。近くの人がお嬢様と呼ばれてたらどうですか?」
「うん、まぁ気になるねぇ」
「そういうことです。変な目で見られないように学校の時の呼び方なんです。」
色々な話をしながら暇を潰していると
ゲートが開いたのでターミナルに向かい、飛行機に乗ると
「わぁ、ファーストクラスだよ誠二!」
そう、ファーストクラスだったのだ。
しかし、一番はしゃいでいたお嬢様は離陸後5分もしない内に寝てしまったので映画でも見ていると時間はあっという間な物で着陸になりそれでも起きないお嬢様を見るとベルトはしてあったのでそのまま放置していると
「うわぁーん、せいじぃ~耳がキーンとするよぉ~」
「水を一気に飲み込んでみてください」
「うわぁ、もうしない」
そんな事もありながら沖縄に上陸すると。
まずは、荷物を置くためにホテルへ向かったのだがここで事件は起きたのだった。
「菊田様ですね。大変申し訳ありません本日お取りになったお部屋の1つにダブルブッキングが発生しまして。お部屋が一つとなってしまいますが、よろしいでしょうか?」
「他の部屋は空いてないんですか?」
「そうですね、本日あいにく満室となっております。」
まさかの、部屋が1つしかない事件が起き他のホテルを探そうとしたところお嬢様が
「大丈夫です!」
「ほんとですか!ありがとうございます。こちら、お詫びの品とは何ですが当ホテルの売店で使える商品券とお部屋の鍵ですね。どうぞ、ごゆっくり」
え、え、え、反応する間もなくなんか受付終わってるんだけど
「誠二、部屋行こ」
「良いんですか?一緒の部屋で」
「大丈夫、大丈夫。屋敷で寝るのとそんなに変わらないから」
絶対に変わってるけどなぁと思いつつ部屋に向かった
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