第18話 黒き封印 第11章 中編 決戦、光と闇の咆哮

📖『黒き封印』第11章・中編 


「決戦、光と闇の咆哮」



Scene 66 忍者蓮華・戦況を変える分身術


蓮華

「このままでは……押し切られる!」


俊敏な身のこなしで戦場に飛び込み、蓮華はノネムへと迫る。

その速度は稲妻のごとく、縦横無尽に駆け抜けた。


シン

「蓮華!」


叫ぶ声を背に、蓮華はノネムの眼前へ。

振り下ろされた闇の腕を紙一重で躱し、その周囲を撹乱するように駆け回る。


ノネム

「おのれ、小癪な……! 喰らえ、《アビスショット》‼️」


鋭い漆黒の魔法球が放たれ、空気を裂く。

だが蓮華は地を蹴り、身をひねり、稲妻のように回避した。

次の瞬間、ノネムの背後に躍り出る。


蓮華

「──忍術式法術、《双人影(そうじんえい)》‼️」


影が弾け、蓮華が二つに分かれる。

分身は確かな質量を伴い、二人の蓮華が左右から同時に突撃した。


ノネム

「ちょこまかと……忍者風情がッ!」


両の腕が唸りを上げ、二人を同時に掴み上げる。

まるで鉄の鉤爪に捕らえられたかのように、身動きが封じられた。


ノネム

「捕まえたぞ……これで動けまい。」


蓮華

「くっ……」

(口元に笑みを浮かべ)

「──かかったね。」


ノネム

「……何?」


蓮華

「今だ! シン、ミサキ! こいつの両手は塞いだ!」


シン

「‼️」

ミサキ

「蓮華……!」

活月見

「チャンスじゃ! 早く光の騎士に‼️」



Scene 67 光の騎士降臨、シンとミサキ


シン

「行くぞ、ミサキ!」

ミサキ

「うん!」


シン・ミサキ

「来い光よ──《ルミナ》‼️」


光が弾け、二人は「光の騎士」へと変貌する。

だが直後、ノネムに放り投げられた蓮華が二人の前に倒れ込む。


苦悶の表情を浮かべながらも、光の姿を確かに見届けた蓮華は一言だけ残した。


蓮華

「……後は任せる……」


そう呟き、静かに気絶。戦闘不能となる。


活月見

「……よくやってくれたよ。」

ガロウ

「カッコつけやがって……少し休んでな。」


仲間の言葉に見守られ、蓮華は戦列を退いた。



Scene 68 ノネム第二形態解放


ノネム

「光の器……いや、光の騎士よ。いいだろう。

光と闇、どちらが上か――決着をつけようではないか。」


闇の力が増幅し、ノネムは異形の第二形態へと変貌する。

背から黒翼が生え、爪は鋼鉄の鉤爪と化した。


活月見

「なんじゃ、この禍々しい気は……!」

ノネム

「黒魔術の真髄を見るがいい‼️」


凄まじい衝撃波が戦場を覆い尽くす。



Scene 69 黒魔術の猛威と応戦


ノネム

「暗黒魔法──《滅・爆雷》‼️」


爆風と黒い稲妻がシンたちを襲う。

活月見の結界陣が直撃を防ぐも、戦場は壊滅的に荒れ果てた。


ガロウ

「反則級の術だな……」

ソルヴェン

「これが……黒魔術を極めし者か。」


それでも、シンとミサキは立ち上がる。


シン

「だが、負ける訳にはいかない‼️」

ミサキ

「ノネム……あなたの思い通りにはさせない‼️」


二人は同時に技を放つ。


シン

「──《シャイニング・ソード》‼️」

光の斬撃が閃き、一直線にノネムを切り裂く。


ミサキ

「──《レイジング・バラージュ》‼️」

光を纏ったトンファーの連撃。閃光が弾け、怒涛の連打がノネムを襲う。


ノネムは闇の鉤爪で応戦するも、押し返される。

戦場は光と闇の奔流がぶつかり合い、限界まで揺れ動いていた。



Scene 70 絶望の怪物へ


ノネム

「光の騎士……流石に中々やるではないか。」

シン

「くそっ……効いてはいる、だがまだ倒しきれない!」

ミサキ

「そんな……でも、私たちで封印しなきゃ!」


ノネム

「もう貴様らと遊ぶのも飽きた……

この世界を、我が闇で覆い尽くしてやる‼️」


闇の魔力が膨れ上がり、ノネムはさらなる変貌を遂げる。

触手が蠢き、顔は怪物の仮面と化し、瞳は深淵そのものに染まった。


ノネム

「フハハハハ‼️ 絶望せよ……これこそが闇の支配者の真の姿だ‼️」



Scene 71 光VS闇


シン

「負けられない……俺たちが止めるんだ‼️」

ミサキ

「行くよ、シン‼️ 全力で──!」


二人は息を合わせ、同時に突撃。

だが怪物と化したノネムは、光の剣もトンファーも触手で絡め取り、容赦なく打ち払った。


シン

「ぐっ……!」

ミサキ

「あぁっ‼️」

ノネム

「光の騎士……所詮は光の小細工にすぎぬ。絶望を思い知るがいい‼️」



Scene 72 決死の魔法、エクスプロージョン


その時、ノネムの胸に大斧が突き刺さった。

背後から巨体を絡め取り、羽交い締めにするガロウの姿。


ノネム

「貴様……いつの間に──ッ!」

ガロウ

「へへっ……俺なんか眼中にもなかったろうよ。」


シン

「ガロウ‼️」

ミサキ

「ガロウ‼️何を──!?」

活月見

「まさか! よせ、ガロウ‼️」

ソルヴェン

「(呟くように)やめろ……」


だがガロウは力を込め、魔力を高めていく。


ガロウ

「シン、ミサキ……お前たちの子供が見たかったが……そうもいかねぇみてぇだな。

お前たちを……お前たちをこんなところで殺させるわけにはいかねぇんだよ‼️」


ノネム

「離せ‼️ 雑魚がッ‼️」

ソルヴェン

「兄上ーー‼️」


ソルヴェンはガロウの元に駆け出す。


ガロウ

「──喰らえ、化け物め‼️ 爆裂魔法・《エクスプロージョン》‼️」


轟音と閃光。

紅蓮の爆炎が戦場を呑み込んだ。



Scene 73 消えた巨躯


爆炎が晴れる。

焦げたノネムがなお立ち、爆風に巻き込まれたソルヴェンは膝をつきうずくまっていた。


だが――そこにガロウの姿はなかった。


シン

「……ガロウ……?」

ミサキ

「うそ……そんな……」

活月見

「バカもんが……」


その一言だけが、静まり返った戦場に落ちた。

巨きな背中は消え去り、ただ絶望の影だけが残された。




※本作はAIアシスタントの助言を受けつつ、作者自身の手で執筆しています。(世界観・物語は全て作者オリジナルです)

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