自分自身は、時として、何よりもおぞましく、何よりも怖ろしい。自身の罪、醜さ、愚かさ、それを乗り越えるのは、自分自身の体を持ち上げるよりも難しい。けれど、確かなものを掴んでそれを乗り越えたとき、新しい道が、その眼前にはひろがっている。そんなことを思わせてくれる、一夜の剣戟です。