私の心はあなたに。あなたの心は私に〜二人はいつまでも一緒〜

 私が兄様に見られながら自慰をしてからの事です。私達の生活に少し変化がありました。

 正直、この変化が良いのか悪いのかは分かりませんが、私は良いと思っています。


 変化その一。ご飯を持っていくと、以前と比べ部屋から出て来てくれるようになりました。

 以前は、偶然でも顔を見れたらいいなぐらいだったのに、最近ではよく顔を見ることができ、安心と嬉しさが込上げてきました。


 変化その二。極々たまーにですが、昼間に部屋から出て来るようになりました。

 と言っても、来るのは台所の冷蔵庫で、そこでペットボトルの水やらを持っていくだけですが。

 家族が寝静まった夜にしか部屋から出てこなかったあの兄様が、稀だとしても昼に出て来るようにまでなったのです。これは、大きな成長です。


 そして三つ目の変化が判断に困るものでした。

 ある時、私がお風呂に入っていると、ドア越しに動く影がありました。

 最初は驚き声を出しそうになりましたが、それが兄様だと分かると、手で口を押さえ何とか声を堪えました。


 最初は、タオルか服でも取りに来たのか思いましたが、兄様は洗濯物が入ったカゴを漁っているようでした。

 三分程度で兄様はいなくなり、私もお風呂から上がりました。

 そして、洗濯物でも入れたのかとカゴを見ると、私がさっきまで穿いていたパンツが無くなっていたのです。

 それからと言うものの、私がお風呂に入ると兄様は、脱衣所に忍び込んでは、私のブラやパンツを盗んで行くようになったのです。


「うーん、これは少し困りましたね」


 別に私の下着が欲しいならあげますが、そうなると段々と下着が減っていき、私はノーブラ、ノーパンと変態みたいな格好で過ごすことになります。


「っは! まさか、兄様はそんな姿の私が見たくて、盗んでいる!?」


 どうしましょう、私の兄様は思っていたよりもむっつりスケベさんかも知れません。まあ、そうだとしても、私の好きというのは変わりませんけど。


 しかし、下着も安くはありません。返してくれて、そしてまた新しい下着を持っていくなら何の問題もありませんが、そのまま借りパクされたままでは、下着が何枚あっても足りません。


 それに兄様が持っていくのは、毎回洗濯前の下着なので、それを何日も洗わずに放置されるとニオイが気になるというか、恥ずかしいです。

 中には、自慰してから脱いだものもあり、その私の恥ずかしい汁が染み込んだのもあるので、それは流石に返してほしいです。


「どうしましょう?」


 このまま部屋に乗り込んで、下着を返せと言ってもいいものなのか。

 私にとって、下着が減っていくと言うのよりも、せっかく縮まった距離がまた空く方が怖いのです。


 顔を見せてくれるようになり、部屋から出てきてくれるようになり、私と少しでも話してくれるようになったのに、それがまた振り出しに戻るのがとても怖いのです。


 そうなるぐらい、ノーブラノーパンで過ごす方がマシです。


 と思っていたら、ある日お風呂から出ると、数枚下着が返ってきていました。

 何の風の吹き回しか、取り敢えず良かったです。ですが、ほんと、どうして突然返してくれるように?

 っは! まさか、ニオイでは!?


「スンスン……これは、精子の臭い?」


 私のパンツから、微かに鼻にツンとするような臭いがしました。

 以前、私の部屋のドアに着いていた精液と臭いが似ていました。


 ということは、兄様は私のパンツを使ってオナニーをしている?


「……兄様が、私を完全に女として意識してくれている!」


 嬉しすぎて、お腹の奥がキュンキュンします。私は返ってきたパンツを鼻に当てながら、すでに濡れている秘部をイジり始めました。


「はぁーはぁー……兄様、兄様。兄様の臭いがする。私のエッチな臭いと兄様の臭いが混ざっています。はあぁーはぁー」


 他にも臭いが残って、濃いやつがないかと探していると、クロッチの部分に微かに白くカサついたものが付着しているパンツがありました。

 心臓がドキドキとうるさく鳴るなか、私はその部分を鼻に近づけ息をします。


「んんっっっ!? はぁーはぁー、兄様の濃い臭いがします」


 左手でさっきまだ持っていたパンツを鼻に近付け、右手は今見つけた濃い臭いが着いた方を秘部に擦り付けます。


「兄様の残り精液と私のエッチなお汁が混ざり合って……あぁ〜、このまま兄様の子を孕みたいです」


 どんどんとエッチなお汁が出てきます。イジりすぎて、私の秘部からもドロッとした本気のエッチな白いお汁が出てきました。


「っく……イクッ……イッちゃう……んぅぅ!! はぁーはぁー……気持ちよかった」


 息を上げ、全身脱力感を覚えながら、脱衣場の入口の方を見ると、兄様がこちらを覗いていました。


「にい…さま……?」

「っ!」


 気付かれたと兄様は逃げようとしますが、私は兄様と呼び止める。


「待ってください兄様っ!」

「っ!! な、なに?」

「見ましたよね?」

「うっ……えっと……その……覗くつもりは」

「いえ、それは別にいいのです。こんなところでシテいた私も悪いので。それよりも、兄様は私の気持ちに気付いていますよね?」

「……うん。けど、俺たちは兄妹」

「でも、血は繋がっていません」

「だけど……俺は……お前を、妹としてしか見れない」

「でしたら、兄様はそんな妹に欲情して、パンツを盗んだり、妹の自慰を覗きながら、自分のをシコシコとイッてしまうのですか?」

「うっ……それは」

「あ、えっと、別に責めているわけではありませんよ? ただ、これだけは直接、ちゃんと言っておきたくて」

「?」

「私は兄様を……夜空星苑しおんを愛しています」

「…………俺は」

「いえ、返事はいりません。私の気持ちを一方的に押し付けているだけなので」


 ずっと、私はこれを直接顔を見ながら、兄様に言いたかった。

 まあ、シチュエーションは最悪ですけどね。あはは。


 しかし、私はどこか満足していました。


「今は、お前の……月華の気持ちには、正直答えられない。けど! ……けど、いつか、きちんと月華の気持ちに答えられたら……いいと思う」

「兄様……はい! ゆっくりで構いませんので、いつか返事をくれたら嬉しいです!」


 私と兄様は血の繋がらない兄妹です。ですが、心はいつでも繋がっています。


 その翌日、私は朝から兄様の布団の忍び込んでいました。


「お、おい! お前何して」

「おはようございます、兄様! 朝のご奉仕でもしようかと」

「い、いらない!」

「そうですか? ですが、こっちはしてほしいよーって言っていますよ?」


 兄様のアソコは、朝の生理現象、俗に言う朝勃ちをしていました。


「生理現象だ!」


 こうして、後々私はキスして兄様を起こしてあげるようになるのでした。


 そんな、兄様との心の距離がゼロセンチになったあるお昼の時でした。


「なあ、そう言えばさ」

「はい? 何でしょう?」

「俺が言えた話じゃないけど、月華はなんで学校に行っていないんだ? 俺が原因か?」

「…………」


 そうです。実は、私も兄様と同じように学校に行っていません。

 なぜか? そんなの決まっているじゃないですか――


「言ったじゃありませんか。私だけは兄様を裏切らず、一人にしないと。だから、学校なんてどうでもいいんです」


 そう、この世に兄様さえいてくれれば、私は何もいらない。

 私の世界の中心は兄様であり、私を好きにできるのは兄様だけであり、私の身も心も全て兄様のモノです。

 だから、兄様もずっと私をだけを見ていてくださいね。私だけを信じて、私だけにその心と体をください。


「愛していますよ、兄様」




〜〜〜〜

不登校兄妹完結です!

どうだったでしょうか?少しでも面白い、エロい、月華ちゃんみたいな妹、星苑みたいなお兄ちゃん欲しいと思ってもらえたら嬉しいです

因みに、作者は月華ちゃんみたいな妹欲しいです笑


他にもここでは投稿していない過去作エッチなやつがあるので、もしかしたらそのうち投稿するかもしれないし、しないかもしれない

新作もそのうち書いて、投稿できたらいいな

では、また!

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不登校兄妹〜兄様、私はずっと一緒にいますよ〜 冬雪樹 @fuyuki_yuki

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