駅弁のリポートから見えてくる、恐ろしい未来とは……。
- ★★★ Excellent!!!
駅弁ふぇす2125……タイトルからもわかるように、本作は100年後に開催された駅弁ふぇすの模様を、模範市民であるリポーターが紹介していきます。
未来ならではの駅弁が紹介されるのだろうと思いきや、会場のノスタルジックな雰囲気とともにリポートされる駅弁は、懐かしい(!?)ものばかり。
いかめし、かしわめし、峠の釜めしなど……。
どうやら、これは未来の貴族たちの趣味嗜好のようです。
いつの時代も、上流階級というものは過去の豊かな時代に憧れるというもの。
その反面、健気なリポーターは普段食べている「ゴハン」とは違う駅弁の味を必死に伝えていきます。
その際にリポーターの口から伝わってくる未来の模様は、恐ろしいものばかり……。
貴族が社会を牛耳り、平民の労働基準はとんでもなくブラック(貴族が殴ってきます)、日本海は汚染され、突然変異のモンスターまで現れている始末。
リポーターはいつの日か『解放』されることを夢見て必死に働くのですが……。
この絶望的な未来からの、まさかのオチが!
是非ともご一読を!!!