亜咲加奈さんが、他の作家さんの交流からひらめいた作品を集めた掌編集です。
　暗ーい純文学とクスクスくるパロディが同居しておりまして、レビューの書き方にも困るのですがｗ、わたくしはやはり第３話、「麻酔～　『ハイエナ元気でな』の続き」と、第４話、「あとしまつ　『麻酔』の続き」の惹かれますね。
　加奈さんはこの夏「炎天下の化け物」を始めとする純文学路線を開拓されましたが、これがどれもいいんです。重苦しい内容なのですが、一文一文しっかり読まされる強い握力を持った小説です。
　
　みなさんも是非、「ハイエナ元気でな」をお読みになって、この掌編集に来られてください。あと、「炎天下の化け物」もいいですよ！