食欲という三大欲求を満たす行為、食事。 人生を彩るものであり、時間と値段、味や栄養とのバランス、何より満足を得られるかで人は苦悩する。 特に「〇〇の口になる」と形容される、これ以外受け付けるつもりはないという身体の意思表示をされた時には……・ 私は、ごはんが食べたかった―― この一文にどれだけの重みがこもっていることか。 そこに至る背景もまた納得感があり、食えるんだったら何でもいいという動物から人間に移行したからこその苦悩というものが、ユーモラスに描かれています。