君にどうしても逢いたくて ②
遠い遠い記憶、私には気づいたときから必ず隣に男の子がいた。何処へ行くのも一緒、何をやるのも一緒。それが当たり前だった…
常にべったりくっ付いているんじゃないかと心配になるくらい一緒に居たので、幼稚園に入ってからも同じように過ごしていた。男と女で見分けがつくという理由なのか定かではないが、クラスも一緒になり、やはり常に一緒だった。
そう、私たちは双子だったのだ。それも男女の双子だ。
双子の中でも男女でのというのは確率的にもかなり低い方で当然珍しく、昔は不吉だとか忌み嫌われるといった存在といった極端な考え方もあったようで、今現在でも同じような考え方をする人は少なからず存在してる。そんなわけで何処からか親の話を鵜呑みにしたのであろう、小さな園児にとっては純粋に同じ言葉を言ってきただけに過ぎないのだ。
今となっては幼過ぎたためなのか、ただ言われたことがショックで記憶に蓋をしてしまったのかがわからないが、その小さな園児に言われたことが全く理解できず、母である
─── そんな時に駆け寄って声を掛けてくれて、ずっと一緒に居てくれたのが君、なんだよね ───
その件の後は二人は誰からも距離を置くようにはなったのだが、一人の別の男の子が二人の手を取り合ってくれたおかげで、今度は三人仲良く過ごすようになったのだ。本当は両親が転園するか、はたまた引っ越すことも視野に入れて検討していたらしく、いろんなところに相談してたらしいのだが、彼のおかげで園を去るということは取りやめになったそうだ。彼が居てくれなければ私は今もここには居なかっただろう。
それから幼稚園を卒業するまでずっと一緒に居てくれた彼だが、学区の違いでお互い違う小学校に通うことになってしまった。それでも近所の公園で一緒に遊ぶこともあったのだが、あの事件が起こってしまった。今でも忘れない小学2年の夏休み…
当時、警察沙汰にもなったとある事件なのだが、不思議と雪はトラウマにはなっていない。それどころか彼のお陰で、とある感情が芽生えたのだ。
彼を好きになったのだ
もちろんそれまでも友達として好きだったのだが、この日を境に彼を……
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