からし

「大樹はさ、納豆のからしを捨てる人を軽蔑してるよな?」


 病室。俺は日課の筋肉ちゃんを鍛えるため、トレーニングに励んでいた。


 それに、妹系の同人誌を書きながら茶々を入れてるのは平坂進(ひらさかすすむ)。ジャンル違いでも同じ仲間だ。俺は尊敬している人である。


 それはいいとして、なんとも言い難い質問を突然ふっかけてくるのも平坂進である。


「……質問の意図が不明だな。栄養価の観点か? それとも、もったいない精神的なやつ?」


 彼は俺が利用していたペンチプレスに手を置きながら『人権の観点だよ』と言った。


 メガネをクイっと上げてバカなことを叫ぶ平坂。目の奥が熱くたぎっている。なにをそこまで駆り立てるのか分からない。彼が妹を語っている時と同じだ。同じ熱量だった。


「からしに人権を認めるのか? からし権じゃなくて? 日本の法学者たちが聞いたら卒倒しそうだな」


「からしは納豆の風味を引き立てる影の功労者。それを『邪魔だから』と切り捨てる。おかしいと思わないか?」


「平坂お前、今日なんかあったか?」

 

「眼前で納豆のからしを捨ててるホームレスに会った。人権侵害にも程がある! 人を捨てる喜びを知りやがって!」


 平坂進は俺ほどではないが、時々変なことを言う。周りから変人と呼ばれて久しいが、この人こそ変人だと俺は思う。


「バカなこと言ってんなー」




◇休憩とります



 しばらく休憩します。数ヶ月内には必ず戻ってきます。よろしくお願いします。

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双葉莉奈といとこな君と〜僕は重い女の子。彼には懐かれてるのか、性癖がぶっ壊れてるだけなのか分からない 片山大雅byまちゃかり @macyakari

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