第4章 新人戦(4) いざ本戦

本戦


 当日の朝がやってきた。

なんといっても、一発勝負なので、おそらく参加者全員が緊張しているはずだ。

 朝の空気は昨日より冷たい。

 寒気が入っているようだ。このような条件の日は、地面付近と上空の気温差が大きいほど大気が不安定になり、日射があれば対流が強くなりやすい。日射により地面で温められた空気がより高くまで昇るため、良好なサーマルリフトが期待できる。

 しっかり朝食をとった若鳥達は、宿所の広間で早くから翼を装着し、調整に余念がない。

 緊張した面持ちで落ち着きがない者や、緊張を隠そうとするかのように明るくふるまう者もいる。

 崖街の三羽は、どちらかというと冷静に見えただろう。お互いに言葉少なく、黙々と準備を進めていた。

 ヒワはカヴァの姿を探した。

 少し離れた場所で、イータと一緒にやはり黙々と準備を進めていた。

 緊張しているようには見受けられない。

 カヴァがふと顔を上げ、ヒワと目が合った。

 どきんと胸が高鳴った。

 それでもヒワは、にこっとカヴァに笑顔を送ることができた。

 カヴァも微笑み、すぐに準備に戻った。


 各街からは二~三羽から成るチームが来ているが、本戦では、チームの中のだれか一人でも早くゴールすれば順位が付く。チームの人数は勝敗に影響はない。従って、全員が一緒にゴールする必要はなく、遅い者は置いてきぼりになってしまっても良いのだ。チームフライトをする利点は、複数羽が広い範囲で上昇気流を探すことができるということだ。

 また、先頭の斜め後ろに二羽目が占位し、そのさらに斜め後ろに三羽目が占位するエシュロンという編隊を組むと、後ろの鳥が前を飛ぶ羽根の翼端流に乗ることで空気抵抗を減らすこともできる。

 そろそろタスクが発表される頃だ。

 奥の扉が開き、競技会の運営委員長であるクレンを先頭に数名の鳥人が入室した。クレンは金糸が縫い込まれた槐色の儀礼用の長衣を羽織っている。

「若鳥の皆さん、おはよう。いよいよ本戦の日がやってきました。」

とクレン。

「精霊のご加護により、これまでの精進が結果に結びつきますよう。」

 広間を見渡して、

「ではタスクを発表してもらいます。」

 後ろに控えていた、導者らしい鳥人が進み出た。こちらは軽やかな赤紫の、やはり金糸が散りばめられた翼を羽織っている。

「おはよう、ティロと言います。では、飛行経路タスクを発表します。」

 広間に居る皆が息を呑んだ。

「第一旋回点は、ヴィノン役場、カザキ山麓、南東35キロメートル。第二旋回点は、クソン山頂、タンバ高地、北23キロメートル、第三旋回点は、エクラン、東山の尾根にある鐘楼、北東30キロメートル

 ゴールはセタ」

 広間にどよめきが起こる。

 新人戦のタスクとしては大きなものだったからだ。各チームで地図を確認し始めた。

 合計すると100キロメートルに及ぶ。競技規定では、出発点のシステロンから各旋回点へは、最大で35粁とされているため、新人戦ということに配慮されているタスク設定ではある。もし不測の事態でどこかへ降りてしまっても、その日のうちに救助へ向かうことが可能だ。

 これまでの練習フライトで、それぞれの旋回点、またはその近傍へは飛んだことがあるチームは安堵の表情を浮かべていた。

 ヒワたちはと言えば、北の第二、第三旋回点の近くまでは飛んだことはあったが、今回最も遠い第一旋回点までは行ったことがない。そこへのコース取りが課題となろう。

 運営側の天気読みが広間に入ってきた。

「現在の状況、弱い南風、卓越視程は50キロメートル。我々の予測だと、昼前に北西風となる可能性が高い。離陸開始は10時。」

 卓越視程とは、観測者から周りを見渡して、半分以上の方角で見通せる最大の距離のことである。ある方角で「もや」がかかって5キロメートルしか見通せなくても、その他で20キロメートル以上見通せられれば卓越視程は20キロメートルとなる。50キロメートルはとても空気が澄んでいることを意味する。


 若鳥たち選手は、チームごとにぞろぞろと宿所の建物をでて、発着場へと向かう。説明通り、空は晴れ渡っており、すべての方角が遠くまで見通せた。

 刷毛雲パフもぽつぽつと発生し始めている。


 ヒワは、第一旋回点ヴィノンの南東の方角に目を凝らした。そちらの方角にあるカサギ山系は南山の向こうにあるので、この場所から見ることはできなかった。

 頭の中に地図を思い出しながら、アトリとアヤハに相談する。

「昨日は南東風だったけど、今、南風だよね。昨日のように一旦コーリを目指して、南山を越す?」

「東風成分が少ないので、最初から南山の尾根に取りついて南下すれば?」

アヤハが言った。アヤハは思い切りが良い性分だ。

「アトリはどう思う?」

「僕は二人についていくよ。」

「ま、上がってからね。」

 アヤハが片目をつぶって笑った。その視線の先には、カヴァとイータがいた。


 フライトが始まった。

 予め抽選で指定されたチームごとに次々と飛び立っていく。飛び立った選手たちは、近くで上昇気流を見つけてガグルを組んで待機する。いくつかのガグルが周辺でできている。色とりどりの翼が旋回している様は壮観だ。

 ヒワたちも無事離陸して、いている空域で少してこずったが、弱いサーマルリフトを捉まえ、徐々に高度を上げていった。

 上がるにつれ、南山が低くなっていき、その先にカサギ山系が見えて来た。南山山脈とカサギ山系に挟まれた盆地は、セタ河の北に広がる古都とは対照的に、広い農地となっており、農家が集まる邑が点在している。ヘクリ野と呼ばれていた。

 ヒワたちのガグルの下には別の鳥人たちも入ってきた。先にサーマルリフトを見つけ旋回を始めた鳥人の下に行けば、同じ上昇気流に入れる可能性が高くなるということで、あまりサーマルリフトがない時の常套手段だ。先にサーマルの中で旋回している鳥人と同じ旋回方向になるように旋回を合わせる。高度差があるなら問題ないが、高度が近い場合は、先客の下、旋回の対角線になるようにサーマルに侵入する。先客の軌跡でそのサーマルリフトの中心コアが判るので、すんなりガグルに入れるはずだ。先に廻っている鳥人の死角に入ってしまい危険を感じないよう、後から入る鳥人は先客の視界に自分が入るような位置を保つ必要がある。

 

カヴァたちを探す。

―いた。

 少し離れた場所で、ヒワたちより低い高度だが、しっかりと旋回サーマリングしている。

やがて、発着場からのろしが上がった。

ガグルを組んでいた鳥人たちが一斉に直線飛行し始める。

おもしろいことに進む方向は、南東、真東と大きく二手に分かれた。最短距離でヘクリ野に出るか、早く山脈に取りつくか、各チームの戦略の差が出ている。

 体力に自信があるチームは、力強い羽ばたき飛行で南東へと突き進んで行った。

 カヴァたちは、とみると、二羽は低い高度だったのにも関わらず、東へと滑空していった。

 ヒワは、軽く羽ばたくと真東の方向を目指し、滑空を始めた。

 大会ともなると、他の鳥人たちの動きが気になる。翼の色や模様でどの街の若鳥かが判るので、練習日のフライトや指導者たちが集めた情報から、気になるチームを注視する。注目は、やはり海街のカヴァとイータ、次は地元の古都のチームだろう。

 システロンの谷を渡り、南山に取りついた。出発の合図の瞬間、かなり高い高度にいたおかげで、かなり高度に余裕がある。

 ここは速度を出して南へと変針し前へと進んだ。羽ばたきもほとんどしない。

 相変わらずカヴァたちは眼下を飛んでいるが、あちらも羽ばたきをほとんどしない。

 高度が下がるにつれ、尾根が近づいて来た。

 尾根に沿って飛んでいるので、陽が当たっている東斜面からのリフトが期待できる。尾根は一直線ではなくうねっており、うねりをなぞるように飛んで行く。

 ところどころ上昇気流を感じるが、弱いのでそのまま前進を続ける。

―このままリッジ・ランできれば・・・

 無情にもどんどん尾根が近づいてくる。

 前を行く、カヴァたちは尾根の東側斜面を舐めるように飛び始めた。

―あの場所ね、カヴァ!

 果たして、何回か良好なサーマルリフトを捉まえたことがある南東に向かって窪んだ尾根で、カヴァたちは斜面から離れる方向へ急反転し、こちらへ180度回頭した。とすぐに右旋回をし、再び斜面に近づいた。180度旋回を繰り返す八の字飛行だ。

 少し高い高度にいたヒワは、続いて強い隆起サージを感じた。

 即座に左旋回を始める。アトリとアヤハも続く。

 尾根とほぼ同じ高度を飛んでいたヒワたちは、最初の旋回で尾根よりも高く上昇した。このまま左旋回を続けても斜面に衝突する心配はなくなった。360度旋回を継続するサークリングへと移行することができた。

ヒワはそれでも二旋転で旋回をやめ、尾根に沿って南に離脱した。

 西斜面からもサーマルリフトが発生しはじめ、収束帯コンバージェンスを予期したからだ。確証を得た訳ではない。いうなれば勘だ。

 今度は、カヴァたちを後ろにおいて前へ進む。

―どこかで谷渡りしなきゃだわ。

 第一旋回点のヴィノンのある方角に視線をさまよわせる。ヘクリ野の向こうに横たわっているカサギ山塊の麓にそのむらはあるはずである。

 すでにヘクリ野を飛んでいる鳥人のチームが見える。高度は低く、苦戦しているようだ。

―盆地の空気はまだ対流していないわ。

 それにしてもヴィノンとやらはどこだ?

 もう一度、カサギの麓を北から探索してみる。

すると、

―あった!

 同時にアトリも叫んだ。

「11時の方向!」

 山麓の樹々に覆われた裾野に、黒っぽいいくつかの屋根が見える。あの中の最も大きい建物がヴィノンの役場に違いない。

 進行方向を時計の12時とすると左斜め前なので11時の方向である。

真北を0度として360分割した磁方位で表すと160度といったところか。

「了解!もう少し前進する。」

 ヒワは二人に向かって叫び返す。

 真横アビームまでリッジ・ランしてから谷渡りをすれば、盆地を飛ぶ距離が最短となる。谷間のダウンウォッシュが懸念されるような山脈に直交する風向きの場合はそれが鉄則だ。しかしその場合、直角三角形の二辺の距離を飛ぶことになる。今日の風向きは山脈に平行であるため、リッジ・ランを途中でやめて、最適な場所で谷渡りを始めるのが良いと ヒワは判断した。

―いつ盆地に出るか?

 幸い尾根の両側から昇ってくる上昇流が収束して良好なコンバージェンスの上を飛んでいて、かなり速度を出せている。

 そのとき、あの〝むずむず感〟を感じ始めた。なんとも落ち着かない感覚。

 それが進むにつれ、だんだん強くなってくる。

ついに我慢できなくなって、本能的にヘクリ野の方へ飛び出した。

 大きな失高もなく、あっという間に盆地の中ほどまで到達していた。

 農地の中に作業小屋が建っている区画があり、そこにはサーマルリフトがあった。センタリングを始めると、アヤハとアトリに続いて、ガグルに入ってきたものがあった。

 カヴァとイータだ。

「やあ!」

 競争相手なのに、お互いに笑顔だ。

「いいぞ!」

 カヴァが叫んだ。

「何が?」

 とアヤハ。

「レースさ。」

「負けないよ!」

「こっちも」

 突然、カヴァがガグルを離脱していく。

「やられた!」

 崖街の三羽は同時に声を出し、あわてて後を追った。


 第一旋回点に着陸して、クリアしたこと示す署名をすると再び飛び立った。

 第二レグの間、海街の二羽と崖街の三羽はお互いを出し抜こうと、時々コースを変えてみたが、結局は同じようなところを飛んでいる。

 レースのセンスは互角というところか。両チームは今のところトップを飛んでいるようだ。

 第二旋回点のクソン山は一度来たことがある。タンバ高地は単独鋒が連なっていて、山々の見分けがつきにくい。その中でもクソン山は、山頂が丸くドーム状になっているため比較的識別しやすい。また、太古ののろし台も設けられているため、発着場としても使える。

 今回、旋回点を規則通りにクリアできたかどうかを確認するための判定員が詰めているはずだ。

 競技において、旋回点を確実に回ったかの判定は重要だ。第一旋回点でもそうだったが、旋回点をクリアしたかの確認は、一旦着陸して設置してある記録票ログブックに署名することによって行われる。

 三羽揃って署名し、第二旋回点を飛び立ったころ、風向きが変わった。

 北西風で冷たく強い。

 重い空気だ。まだ第二レグを飛んでいる若鳥たちにとっては、迎え風となって進むのに苦労することだろう。

 ヒワたちにとっても気は抜けない。風は追い風に近いが、どちらかというと左後方すなわち8時の方向から吹いている。第三旋回点のエクランは第二旋回点のほぼ真東になるため、偏流を取る必要がある。

 真東へ行くためには真東へ頭を向けて進めばよいのだが、それは風がない時や向かい風、追い風の時だ。例えば北からの横風成分がある場合、真っすぐ進んでいるつもりでも右に流されてしまい、目標の南側に到着してしまう。これを偏流といい、目標の真東に到着するためには、横風成分を考慮してやや左側を狙って進むと丁度真東に到達できる。頭が向いている方向ヘディングと進む方向との角度を風補正角という。

 適正な風補正角を取って飛べば、目標となる地点は、ずれることなく真っすぐ近づいてくるように見える。

 第三旋回点のエクランは、浮島を望む東山の稜線の上に築かれた鐘楼で、クソンよりは険しいところにある。風速はさらに強くなっており、着陸するには技術が要った。稜線を越えて風下に行ってしまうと、強いダウンウォッシュに叩かれて戻れなくなってしまうからだ。すでにこの大会でも練習日に風下に叩かれ不整地に着陸して負傷し、本戦を欠場した若鳥もいた。

 崖街の三羽に続いて海街の二羽は慎重に着陸場にアプローチし、迎え風に翼を立てながら絶妙のコントロールでほぼ垂直に接地した。

 署名をして、早々に離陸する。

 斜面上昇風の中を離陸するので、速度をつけて地面を蹴る。

 ふわりと体が浮いて、そのままどんどん高度が上がっていく。

 エクランから南に東山の尾根は伸びており、しばらくすると昨日通ったキセン山が右に見えて来た。今日はコンバージェンスではなく、斜面上昇風によるリッジ・ランだ。

 ほっておいてもどんどん高度が上がっていく。気温が下がり寒さを感じる。

 風は北西風で変わらなかったがより強くなってきた。右斜め後ろからの風となるため、ヒワは偏流を取ってほぼ真っすぐ飛んでいた。しばらくすると急激な沈下に遭遇して、慌てて針路を風上側に取った。風下に流されるのを避けるためだ。

 やがて沈下が収まり、安定した上昇を感じた。

 進みながら高度が上がる。とまた沈下に叩かれる。

―ん?沈下と上昇気流が交互にくる。これは・・・ウェーブ?

 直感的に山岳派マウンテン・リー・ウェーブという言葉が頭に浮かんだ。

 川の流れの中の岩の川下には波ができる。同様に風の中に山があると風下には波ができる場合がある。山に当たって跳ね返ったときの上昇風が第一波。一旦下降して跳ね上がった波が第二波、というように波動が続いていく。単独鋒の場合は、風下の限られた範囲にしかウェーブはできないが、山脈の場合は、山脈に沿ってウェーブが発生する。

 上昇帯の中を維持することで高度を落とすことなく山脈と平行に移動できるのだ。尾根のコンバージェンスを利用したリッジ・ランのように、ウェーブの第一波から第二波、その逆というように波を乗り移りながら長距離を飛ぶことも可能だ。

 このウェーブは北山から発生した二波か三波ではないかとヒワは判断した。

 ウェーブの中は静穏だ。整流域とも言い、適切な速度を維持し、上昇帯の中に居られさえすれば安泰だ。

 しかし高度を上げ過ぎると、空気が薄くなり意識を失う危険性がある。そのため約3500メートルを越えないように気をつけなければならないが、この高度は周りの山々より遥かに高く、基準になるものがない。呼吸に集中して少しでも息苦しくないか意識する。

 アヤハとアトリが右後方に付いてきているのを確認する。

 エシュロンと呼ばれる編隊の形だ。

 彼らの顔色も指標となる。赤みを失い青白ければ危険な兆候だ。

 ヒワは速度と針路ヘディングを慎重に調整しながら、上昇帯の中を進んでいった。


しかし。

 徐々に風速が強くなっているのに気付くのが遅れた。風下に押されているのに気づかず、下降帯に落ち込んでしまった。

 急速に高度を失う。そして激しい乱気流に揉まれ始めた。ウェーブの山になった部分の下層は地上付近の空気が撹拌するかのように巻きながら吸い上げられる。ローターだ。因みにウェーブの山の上層には、皿を伏せたような雲がかかることがあり、これを傘雲キャップクラウドという。

 三羽はそれぞれに体勢を保つのに精いっぱいで、徐々にお互いの距離が開き、ついに離れ離れになってしまった。

 近くを飛んでいたはずの、カヴァとイータも巻き込まれただろうか?

 体がひっくり返るほどの乱気流タービュランスを力でねじ伏せながら、ふと見ると周りでは雲ができたり消えたりしていて、雲も乱気流に翻弄されているかのようだ。

 ヒワのすぐ近くでまた新しい雲ができ始めた。それはぐるぐると回転しながらうねうねと管を巻くように伸びていき、大きく湾曲しアーチを形成した。

―まずい。吸い込まれる。

 ヒワは抗うすべもなく回転する雲の管に飲み込まれてしまった。

 東山脈が見る間に離れていき、その間も体勢を保つことができない。

 いつの間にか浮島の近くまで流されてしまったようだ。

 体が激しく回転する。

―叩きつけられる!

 ヒワの視界の片隅に、浮島の断崖が急激に大きく迫ってきた。















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