《カードの王に私はなる!〜先生とエターナルデッキで世界を目指す〜》
@kaminetu
第1話
「では――《世界ライバル王カード》、チャンピオンを決めたいと思います。決勝戦、はじめ!」
その宣言と同時に、空気が一変した。
勇猛果敢に攻める女子高校生と、それを受け流しつつ冷静に構えるおじいちゃん。
――そう、これは私が“世界チャンピオン”になるまでの物語。
*
「先生、このゲーム、私もやりたい!」
あれは小学生のとき。
テレビで見た世界大会の映像に、心を撃ち抜かれた。
夢中になって見つめたのは――《世界ライバル王カード》。
「わかった。もしかしたら、お前がチャンピオンになるかもしれないな」
そう言って先生が渡してくれたのは、《エターナルマジシャン・デッキ》。
召喚コストを下げ、仲間を繋ぐ知略型の構成――今の私の原点だ。
「先生も買ってよ!」
「俺はもう持ってる。今すぐ対戦できるぞ」
「ほんと!? やったぁ!」
先生に手を引かれ、カードショップの2階へ。
デュエルスペースには、静かな熱気が満ちていた。
そこにいる全員が“真剣”だった。
「よし、勝負するか」
「うん! その前にカード見せて!」
新品のデッキを開くと、キラキラと輝くカードたち。
イラスト、効果、そして未知の可能性。
胸が高鳴った。
(このカードたちが、私の仲間になるんだ)
「理解できた!」
「なら始めよう。俺が選ぶフィールドは《ギャンブル・フィールド》。攻撃力とHPが2倍になるステージだ」
「えっ、0コストで!? そんなの強すぎ!」
「ここからは敬語でいこうか」
「りょ、了解です、先生!」
笑い合いながらも、私の手は震えていた。
先生は塾の先生であり、憧れの人。
――けれど、この瞬間だけは“ライバル”だった。
「このフィールドは先行有利だ。だから――先行を譲ろう」
「……ありがとうございます。では! コスト1で《エターナル・キャプテン》召喚! 召喚成功時、次の《エターナル》モンスターのコストを2下げます! さらに《ギャンブル》発動! ターンエンド!」
「悪くない動きだな。《キャプテン》は攻撃力30、HP20。2倍で攻撃力60、HP40か」
先生の声に、少しだけ熱がこもる。
それが嬉しくて、私は思わず笑った。
「言い忘れたが、このゲームのライフは250な」
「へぇ〜、先生の好きなゲームより10倍なんだ」
「ほう、よく気づいたな」
「先生、敬語忘れてる……です!」
「ふっ、油断してるな?」
その瞬間――先生の表情が変わった。
「コスト1で《ライフマシンガン》召喚。召喚成功時、モンスターに30ダメージ!」
「えっ!? キャプテンの体力が10に!?」
「さらに、もう
「ぐっ……ライフ230……!」
先生の動きは鋭く、迷いがなかった。
私はただ圧倒されていた。
「二体同時召喚時、《マシンガン》の第二効果をコスト0で発動。次のターンも攻撃できない代わりに――《ライフタイマー》を特殊召喚!」
フィールドに巨大な時計が現れた。
その針が赤く光り、私の《エターナルキャプテン》が再び蘇る。
「この効果で――60ダメージ!」
「えっ……!」
私のライフは190。
けれど、不思議と負ける気はしなかった。
先生の動きに、悔しさよりも“憧れ”を感じていた。
(強い……でも、私も……!)
「ドロー! キャプテンの効果で2下がる。だから――コスト3の《エターナルマジシャン》をコスト1で召喚!」
「よく引いたな。拍手だ」
「エターナルマジシャン効果発動! 墓地のキャプテンをこのカードの下に重ねる!」
「……装備扱いか。いい判断だ!」
カードが重なり、魔力の光が膨れ上がる。
「攻撃力70、HP50! さらに《ギャンブル》発動! 攻撃力140、HP100! 行け、エターナルマジシャン!!」
先生の《ライフタイマー》が砕け散る。
残った《ライフマシンガン》にも追撃し、合計30ダメージ。
先生のライフは220へ。
「メインフェイズ2、《エターナルアイ》召喚! コスト5だけど、バトル後だから1で出せる!」
青白い瞳が浮かび上がる。
先生が目を見張った。
「……それを、初日で出すか。やるな」
「これが、私の全力です!」
《カードの王に私はなる!〜先生とエターナルデッキで世界を目指す〜》 @kaminetu
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