episode 3.5 ─吏生 side─


なんか暑いな…、と目を覚ましたらびっくり。


俺の腕の中で可愛い子がスヤスヤ寝てる。


そう言えばさっき眠いからって俺が寝ちゃったのか。


その子の頬に掛かっている髪をサラッと流してみると、綺麗な横顔が現れる。


その白い頬を撫でてみると、猫みたいに俺の胸に擦り寄ってくる。



なんだ、この破壊力。



可愛すぎてそれ以上の言葉が見当たらない。


もうちょっと顔が見たくて、少し顔を上に向けると「んっ…」とその子から声が漏れた。



あー、起こしちゃったかも。と少し後悔しながら髪を撫でてあげたらまた寝息が聞こえてきた。


もしかしたら1度寝たらなかなか起きないタイプ?


よく俺が寝ている間に逃げなかったな…。



髪を撫でながら百合ちゃんの顔をまじまじと見ると、寝ていても分かるくらい可愛い。


てか俺、可愛いしか言ってない気がする。


でもそれぐらい可愛い。


透き通ったような茶色い瞳とか、


小さいのに筋の通った鼻とか、


ピンクの小さい唇とか、


何より顔が小さくいところとか。


肌なんてどこ触ってもすべすべ。



しかも体もめちゃくちゃ好み。


小柄で細いのに胸はでかい。


多分Dはある。


腰なんて細すぎて騎乗位させたらエロそうだし、


何より感度良すぎ。


処女なのもあるかもしれないけど、それならそれで俺好みにできるかもしれない。


中なんて狭すぎて…あれはちゃんと解さないと俺の入らないと思うな。


指一本入れただけで痛がるし、解して2本目入れたら血が出ちゃったし…。


まぁ指1本で最後はイッたからゆっくり進めていく…か。


俺がもつかな…?


でも百合ちゃんを見つけられない間、他の女で性欲処理しようとしたけど勃たなかったんだよな…


どの女もオーバーリアクションなのか下品だし、すぐ萎える。


だから百合ちゃんに相手してもらうしかないんだよね。



あー…、ムラムラしてきた。



目の前にいるのに抱けないって俺じゃ考えられない。


でもあんまり嫌われたくないから我慢してるんだけど…


そろそろ俺も限界なんだよね。


こんな事、他の女にはやった事ないけど百合ちゃんの髪とか頬を撫でて気持ちを落ち着かせた。



「よぉ吏生。あ、お姫様いたんだ」


「なんで蘭ってノックしないの?」



百合ちゃんと最中だったらどうしてくれんだよ。


まぁお陰でムラムラが一気に引いたからいいけど。


「今までノックしたことないけど」


それもそうか。


ずっとどうでもいい女抱いてたからヤッててもそのまま続けてたし。


「なんか用?」


「暇つぶし。來が吏生に狙ってた子取られたって騒いでたからどんな子かなーって思ったけど、やっぱりその子なんだ?」


「この子、俺のだから。手出したら蘭でも許さないよ」


「マジじゃん。飽きたら味見させてもらうからいいけど」



飽きたら…ね。


まぁ、俺は大学にいる間だけ自由だし、長くても2年はかかるけど。



家が大企業だと結婚まで親が決めようとしてくる。


だからこの大学にいる間だけは好き勝手やっても文句は言われない。


その後は真面目に働く事を約束してるからね。



結婚……か。



どうせ見合いでどっかのご令嬢とか言うやつが来るんだろーな。


礼儀正しいのもいるけど、大抵甘やかされて育てられたわがままな女が多い。



百合ちゃんみたいな純粋で可愛らしい子なんていないんだよ。


目の前にいるその子の頬を指の甲で撫でると


「何、本当に気に入っちゃってんじゃん」


蘭の声が耳に入る。



「うるさい。起きちゃうから出て」


「はいはい。あ、あとリカ?って女が吏生のこと探してたけど」


「誰それ」


「香水がキツイ女」


「知らない。どうでもいい」


多分今まで適当に相手してきた女の中の1人だと思うけど、名前なんて聞いたことないし記憶にない。


蘭は「じゃーな」と出ていった。



「百合ちゃんがどっかの令嬢だったらなぁ…」


それなら迷わずに百合ちゃんを選ぶんだけど。


でも百合ちゃんは絶対俺を選んでくれない。


まぁ俺ももしかしたら案外すぐこの子に飽きるかもしれないし、先のことはまたその時考えればいいんだけど。


とりあえずそろそろ次の段階に行きたい。


玩具とか試したら壊れちゃうかな?


でもそっちの方が俺のより小さいから試すのもありだよな。


刺激は強いけど。


こんなクズなことばっかり考えてるから百合ちゃんに好かれないんだろうな。


まぁでもしょうがないよね。


性欲強いのにこんなに我慢してたらおかしくなるでしょ。



百合ちゃんに責任取ってもらわないと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る